東京洋紙代理店会と日本洋紙代理店会連合会は5月26日にそれぞれ定時総会を開催、2013年度の事業報告・収支決算や14年度の予算などを審議・可決した後、任期満了に伴う役員改選を行い、日本紙パルプ商事社長の野口憲三氏を新会長に選出した。
野口新会長の就任挨拶(要旨) 人口減による国内消費の減少に加え、電子化による紙媒体の縮小など需要構造の変化が一段と進んでいる。今後、緩やかな景気回復があっても紙の消費は一段と厳しいものになると予想され、まさに代理店としての真価を問われる時代になった。
このような中、私どもは紙業界の代理店としての役割を再確認し、それぞれが安定した経営をできるように合理化を図る必要がある。具体的には適正在庫の徹底や効率的な配送、小口運賃をはじめとする直接費の抜本的な見直しなど、さまざまな分野で生産性を向上させなければならない。
また世界的にボーダーレス化が進み需要構造が変わりゆく中、その変化を的確に掴み新しい価値の創造や仕組みの構築を図るなど、需要家に信頼される紙流通として新しい役割を構築していくことが求められる。そのためにも、国内メーカーとユーザーの間に位置するわれわれ紙流通の基礎となる代理店会統計資料は不可欠なものであり、今後とも一層の充実を図りたい。
さらに企業の社会的責任としてのコンプライアンス、環境問題は企業として避けて通れない時代であることを念頭に置き、会員各社にあっても社内で今一度、徹底するようお願いする。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/23号」より