王子ホールディングスはニチイ学館と、中国における紙おむつなどのサニタリー商品販売に関し、戦略的提携に係る覚書を締結した。
王子グループは、成長戦略の重点的施策として海外事業の拡大を掲げ、紙おむつ事業を重点分野と位置付けている。2013年10月には、マーケティングと商品開発を統合的に担うパーソナルケア・イノベーションセンター(PCIC)を設置し、国内紙おむつ事業の再構築と、海外展開の基盤構築を進めている。また今年4月には、インドネシアでの紙おむつ製造・販売事業の開始を決定し、現地企業(PT Indofood CBP Sukses Makmur Tbk)と合弁事業契約を締結した。現在、さらなる事業展開を目指し、現地紙おむつメーカーのM&Aの検討を含め、複数のプロジェクトを進めている。
一方ニチイ学館は、今年7月、中国政府民政部の外郭団体である中民養老企画院と戦略的提携合意書を締結し、「優れた人材」「優れたサービス」「優れた商品」をコンセプトとした人材養成事業、ヒューマンサポート事業(介護・保育等)、サニタリー商品販売事業の準備を進めている。その中で王子グループは、ニチイ学館が中国で取り扱う紙おむつなどのサニタリー商品を供給していく計画。両社は、来年1月からの協業開始を目指して協議を進めることで合意した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/8号」より