日本製紙連合会が集計した8月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△5.7%と、5ヵ月連続で減少した。うち紙は△6.9%の109.4万tで5ヵ月連続の減少、板紙は△4.1%の82.5万tで2ヵ月連続の減少だった。主要品種はいずれも減少している。
紙・板紙の輸出は前年同月比+28.9%の10.3万tと、2ヵ月連続で増加した。うち紙は+19.8%の7.5万tで、東アジア、東南アジア向けを中心に2ヵ月連続で増加。板紙は+62.9%の2.7万tで、東南アジア向けを中心に22ヵ月連続増。
紙・板紙の月末在庫は前月比+11.6万tの206.0万tとなり、紙・板紙ともに前月の減少から増加に転じた。うち紙は+9.1万tの142.5万tで、印刷・情報用紙、新聞用紙の増加により増加に転じた。板紙は+2.5万tの63.6万tで、段ボール原紙を中心に増加した。
以下は主要品種の動向である。
〔新聞用紙〕国内出荷は前年同月比△3.3%減の25.0万tで、6ヵ月連続の減少となった。
〔印刷・情報用紙〕国内出荷は前年同月比△10.4%の59.1万tで、5ヵ月連続の減少。PPC以外はすべて減少となった。メーカー輸出は+16.4%の5.5万tと、2ヵ月連続の増加。主力の塗工紙の増加が寄与している。
〔包装用紙〕国内出荷は前年同月比△4.4%の5.8万tと、3ヵ月ぶりに減少した。未ざらし、さらしともに減少。メーカー輸出は+14.3%の1.3万tで、引き続き高水準。
〔衛生用紙〕国内出荷は前年同月比△3.2%の13.8万tで、前月の増加から減少に転じた。ティシュ、トイレットペーパーともに減少している。
〔板紙〕段ボール原紙の国内出荷は前年同月比△4.3%の65.5万t、白板紙の国内出荷も△3.9%の10.8万tで、いずれも2ヵ月連続の減少。天候不順などが影響した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/13号」より