王子ホールディングスと王子ネピアは、2008年に日本ユニセフ協会と共同で立ち上げた、開発途上国のトイレと水の問題を改善する「nepia 千のトイレプロジェクト」を今年も継続実施。11月1日から1月31日までの3ヵ月間、日本全国でキャンペーン展開する。
世界では毎年50万人を超える5歳未満の子どもが、汚れた水とトイレの不備からおなかをこわし、脱水症状などで命を落としている。王子ネピアは、衛生製品に携わる企業として同プロジェクトを実施しており、キャンペーンでは、今年もプロジェクト告知ティシュ/トイレットペーパーをを 11 月より数量限定で販売する。これらの商品の売上げの一部を使い、同社はユニセフの「水と衛生に関する支援活動」をサポートする。
支援対象国はこれまで同様、アジアで一番若い独立国である東ティモールとし、同国での屋外排泄の根絶を目指す。具体的には、改善された衛生施設を600世帯で使えるようにするほか、屋外排泄の根絶を宣言する村を増やしていく活動を支援する。支援活動の詳細はwebサイト(http//:1000toilets.com)でレポートしていく。
2008年に開始した千のトイレプロジェクトは、今年で第7フェーズを迎える。これまで、第1~5フェーズのトイレ作りが完了し、東ティモール国内で計6,295以上の家庭用トイレを完成させた。また、学校や地域のトイレおよび給水設備も、合計36の施設で改善されている。現在は第6フェーズが進行中で、20の集落を対象にしたプロジェクトを実施している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/3号」より