中越パルプ工業の「ナノセルロース(セルロースナノファイバー)」の取組みが、「第14回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」の「nano tech大賞」で、産学連携賞を受賞した。
国際ナノテクノロジー総合展・技術会議は、1月28~30日に東京ビッグサイトで開催された、世界最大級のナノテク総合展示会。世界28ヵ国・地域から564の企業・団体が出展し、新時代の産業に貢献する技術・製品を披露した。「nano tech(ナノテク)大賞」は、この中から斬新かつ先駆的な技術・製品を分野ごとに選出し、優秀出展者を表彰する顕彰イベントで、賞は、最高賞に当たる「nano tech大賞」や中越パルプ工業が受賞した産学連携賞のほか、ライフナノテクノロジー賞、グリーンナノテクノロジー賞などがある。展示会最終日に会場内で表彰式が行われ、受賞者には賞状・記念楯が贈られた。
中越パルプ工業の受賞理由としては、九州大学と共同で竹や間伐材から取り出すセルロースをナノメートルサイズに微細化する技術を開発したことに加え、処分に困った天然資源を包装材料や構造材料、光学部品など、さまざまな工業製品への応用の可能性を示したことがあげられた。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/23号」より