全国から選ばれた高校生が、森や海・川とともに生きる知恵や技を持つ名手・名人を訪ね、その技術や生き方などを取材しレポートにまとめて発表する「聞き書き甲子園」。
今回で第13回を迎えるその発表フォーラムが来たる3月28日(土)、東京都文京区の東京大学弥生講堂で開催される。今年度は優秀作品の一つに、埼玉県の細川紙技術者・根岸光一さんを取材した野村奈央さん(埼玉県立大宮中央高校1年)の作品「考案する物作り~紙漉き1200年の技術~」が選ばれた。
この催しの主催は第13回聞き書き甲子園実行委員会(農水省、文科省、環境省、国土緑化推進機構、全国漁港漁場協会、全国内水面漁業協同組合連合会、共存の森ネットワーク)。毎年夏に、申し込みのあった高校生の中から選ばれた100名を対象にガイダンスを実施。ここで高校生は、作家の塩野米松氏からルポルタージュの基本を教えてもらう。秋に入って特定の名人を取材し、年末年始にレポートをまとめる。
取材対象となる名人は“森部門”では紙漉き職人のほか、造林手、炭焼き職人、木地師、漆職人など。また“海・川部門”は漁師、海女、潜水士など。1対1で取材したレポートのレベルはきわめて高い。
28日当日は10:00~12:20に映画『森聞き』上映、13:00~16:30にフォーラム。フォーラムでは名人への認定証授与、高校生への聞き書き修了証書授与、優秀作品賞・優秀写真賞授与、高校生と名人の対談、パネルディスカッションが行われる。
参加無料、問い合わせは第13回聞き書き甲子園実行委員会事務局(共存の森ネットワーク内)、電03-6432-6580(平日10時~18時)。申込みは氏名、住所、電話番号、Eメールアドレス、勤務先または所属団体、参加パターン(午前・午後、午前のみ、午後のみ)を記入の上、ファクス(F03-6432-6590)またはEメール(mori@kyouzon.org)で。締切は3月26日(木)18時必着。
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/23号」より