日本紙パルプ商事の元代表取締役社長、会長を務め、同社の誕生（1970年）に際し、当時の中井取締役本店経理部長として富士洋紙店との合併に寄与。また、東証・大証一部上場に卓越した手腕を発揮するなど、同社の発展に多大の貢献をした故 関章氏（2015年2月15日、享年92歳）の「お別れの会」が4月10日、東京・千代田区の帝国ホテル東京・孔雀の間で開催された。

　当日は製紙メーカーや流通代理店の歴代トップ、全国卸商の社長、ユーザー業界、同社・平戸恭一、松谷克の両元社長、役員OBら約800名が参会し、会場の祭壇に献花の後、立礼する野口憲三社長、西川安行取締役（前代表取締役専務執行役員洋紙営業統括）、喪主の関早苗さんと挨拶を交わした。

　祭壇には故人の遺影と、平成5年11月に受章した藍綬褒章、7年4月受章の勲三等旭日中綬章の勲章、正五位賞状が飾られた。また、会場内には故人の在りし日を偲ぶ写真、晩年まで描き続けた油絵などが展示され、参会者はそれらに見入りつつ、改めて故人の温厚・寛容で、誰からも親しまれる人となりや、遺業の数々に思いを馳せた。

＜故 関章氏の略歴＞▽大正12（1923）年1月3日栃木県宇都宮市生まれ▽昭和18（1943）年9月中央大学専門部卒▽昭和21年復員後、帝国銀行（現 三井住友銀行）、産業復興公団を経て24年10月に中井商店入社▽43年5月取締役（45年1月の合併により日本紙パルプ商事）▽48年11月常務▽52年6月代表取締役専務▽56年6月代取副社長▽58年6月代取社長▽平成4（1992）年6月代取会長▽9年6月相談役▽15年7月名誉社友

＜主な団体職＞▽昭和63年4月；日本洋紙代理店会連合会会長▽平成2年9月；日本紙商団体連合会会長▽平成5年5月；日本卸商団体連合会会長

＜栄誉＞平成元年11月；藍綬褒章受章▽7年4月；勲三等旭日中綬章受章▽27年3月；正五位

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future5/4号」より