関東製紙原料直納商工組合(=関東商組)はこのほど、品川区で持ち去られた古紙を受け入れたF社に対し、半年間の経過観察を行うことを発表した。
関東商組によれば、F社は3月13日、品川区内の集積所で持ち去られた古紙(新聞630kg、雑誌150kg)を受け入れたことが判明。これを受けて関東商組は、当該持去り者に「今後持去り古紙を持ち込まない」旨誓約書を提出させ、3月中にF社との取引を中止させた。当該持去り者は10年ほど前からF社の取引事業者で、ほぼ毎日F社に古紙を持ち込んでいた。なお品川区とのヒアリングにより、当該持去り者は持去りの常連であることが判明している。
関東商組では、「本事案は除名に値するケースだが、今回は再発防止に重点を置き、対応を決めた」としている。F社には持去り古紙を一切取り扱わないことなどを求め、今後概ね半年間、経過観察を行い随時状況をチェックしていく。
関東商組は古紙持去りの根絶のため、警告を無視して持去り古紙を繰り返し買い入れた事業者については、昨年から社名を公表している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/11号」より