日本印刷産業連合会(=日印産連)は、グリーンプリンティング(GP)認定制度の認知度を一層高める目的で、今年度から「グリーンプリンティング環境大賞」を新設する。5月の理事会で正式に決定する見通し。
日印産連は、この1年をかけて新たな活動方針「グランドデザイン」をまとめた。その中の目標の一つが、印刷が環境配慮型の産業として他業界からも尊敬を集めること。そのため従来の「環境委員会」を「地球環境委員会」に名称変更するなど、今まで以上に地球環境に配慮した印刷産業団体を目指していく。
その一環として、今年9月の催事“印刷の月”に合わせてスタートさせるのが「グリーンプリンティング環境大賞」。GPの認定工場は今年3月現在で337工場、認定製品は533製品に達し、GP認定がそのまま国の基準として採用される例もあるが、世間一般の認知度はまだ低く「もっと周知させていく必要がある」(堀口宗男専務理事)。新設するGP環境大賞は印刷物の発注者(クライアント)を対象とし、GPマークのついた印刷物をたくさん発注したクライアントを表彰することで、GP認定制度のPRに役立てていくもの。「発注クライアントに感謝して、大賞を贈呈したい」(同)。
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/25号」より