小津産業は、2016年5月期第1四半期(15年6月~8月)の業績を次の通り発表した。数値は連結ベース、単位100万円、( )内は対前年同期増減率。
〔第1四半期〕
売上高 9,730 (△1.5%)
営業益 198 (+13.6%)
経常益 208 (+5.9%)
当期益 129 (+7.1%)
〔通期予想〕
売上高 39,000 (+1.5%)
営業益 520 (+18.4%)
経常益 540 (+4.9%)
当期益 340 (△32.9%)
主なセグメントの概況は次の通り。
〔不織布〕エレクトロニクス分野は、スマホやタブレット端末用途および自動車関連用途の電子部品・デバイス産業向けが好調なのに加え、長く低迷していた国内光学機器用途の一部に持ち直しの動きが見られ、売上、利益ともに微増。コスメティック分野は、国内市場は概ね堅調だったものの、前年度に好調だった中国市場の販売が鈍化したため、売上は増加も利益は減少。メディカル分野は、売上は前年同期並みで利益は微増だった。グループ各社の状況は、小津(上海)貿易有限公司とディプロは売上、利益ともに前年割れ。アグリ分野の日本プラントシーダーは、昨年降雪被害にあった北関東で回復の兆しが見えたため、売上は横ばい、利益は増加。これらの結果、売上高は前年同期比+1.1%の34億8,800万円、セグメント利益は同△9.4%の1億7,800万円。
〔家庭紙・日用雑貨〕採算性を軸にした既存取引の見直しや再生紙を中心とした家庭紙商品の価格修正などにより、利益面での改善が見られたが、消費者マインドの落ち込みや低価格志向の長期化などにより販売量が伸び悩んだ。その結果、売上高は前年同期比△2.9%の62億3,000万円、セグメント利益は黒字転換して800万円(前期は1,000万円の損失計上)。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/9号」より