●福昌堂、福昌堂印刷
月刊『空手道』などを発刊していた出版社、福昌堂(東京都世田谷区北烏山、設立1976年6月、資本金2,500万円、中村文保社長)と、関連会社の福昌堂印刷(東京都世田谷区北烏山、1970年7月設立、資本金1,000万円、同社長)は1月20日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には梅木佳則弁護士(安西法律事務所、東京都中央区銀座、電03-3563-3225)が選任された。
負債は福昌堂が債権者32名に対して約9,000万円、福昌堂印刷が債権者9名に対して約7,000万円、2社合計で約1億6,000万円。 福昌堂は格闘技雑誌を発行する出版社で、月刊『空手道』や月刊『フルコンタクトKARATE』の雑誌を主軸に、空手関連の書籍・ビデオ・DVDを扱っていた。一定の読者層を掴んで1996年4月期には売上高約5億5,000万円を上げていたが、インターネットの普及などで販売部数が落ち込み、減収が続いていた。他社の書籍・DVDも取り揃えた自社WEBサイトで直販を開始し、2015年には発刊2誌を月刊「空手道&フルコンタクト」として統合したが、減収に歯止めがかからず、業績回復の見通しが立たないため、事業継続を断念した。
福昌堂印刷は福昌堂の印刷製本部門として展開していたが、同社に連鎖した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/15号」より