日本製紙紙パック事業本部の生産子会社である三木紙パックと石岡加工はこのほど、国際的な食品安全マネジメント規格「FSSC 22000」の認証を取得した。
FSSC 22000とは、食品安全マネジメントシステムの国際規格であるISO 22000と、それを発展させたISO/TS 22002-4を統合し、国際食品安全イニシアチブが制定した食品安全のベンチマーク承認規格。最近関心が高まっているフードディフェンスなどの要求事項が盛り込まれ、より高い食品安全管理が期待されている。
日本製紙はこれまでも、飲料用紙パックの安全性確保のため、ISO 9001を基本にHACCPの考えを取り入れた独自の品質管理体制を構築してきたが、これに加えて2014年度からは、FSSC 22000の認証取得を進めている。今回の認証取得は先行して取得した草加紙パック、江川紙パックに続くもので、これにより日本製紙は、すべての飲料用紙パック生産会社で同認証の取得を完了したことになる。
日本製紙では、今後も製品安全に関する取組みを強化すると同時に、フードディフェンスへの取組みも進め、ハード・ソフトの両面から対策を強化して紙パック製品への意図的な異物混入防止を図っていくとしている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/22号」より