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紙の業界ニュース

2016/06/02

決 算

=紙パの2016年3月期業績①=
 紙パ関連企業2016年3月期の決算発表(2015年4月~2016年3月)が始まった。以下、数値は連結ベース、単位100万円、( )内は対前年度増減率、〈 〉内は前年度の実績値。
●王子ホールディングス
 売上高 1,433,595 (+6.4%)
 営業益 73,685 (+57.8%)
 経常益 62,362 (+17.7%)
 当期益 15,257 (△12.0%)
〔次期予想〕
 売上高 1,430,000 (△0.3%)
 営業益 72,000 (△2.3%)
 経常益 62,000 (△0.6%)
 当期益 38,000 (+149.1%)
 経常段階までは増収増益だが、江蘇王子製紙の減損損失約566億円を特別損失に計上したことなどにより、最終利益は減益となった。
○生活産業資材…売上高は前年度比+7.5%。段ボール原紙販売は、輸出が増加したが国内は低調で全体では減少。段ボールは飲料・青果物関係が堅調だったため増加。家庭紙関連もティシュ、トイレットペーパー、紙おむつ、いずれも増加。海外事業も堅調で、前年度に連結子会社化したOji Fibre Solutions (NZ) Ltd.が増収に寄与した。
○機能材…売上高は前年度比△6.3%。特殊紙は国内販売が減少したが輸出は増加。感熱紙の国内販売は堅調だった。
○資源環境ビジネス…売上高は前年度比+26.5%。宮崎県日南市、北海道江別市での売電開始などにより売電事業が増加。海外事業は、江蘇王子製紙でパルプ製造設備が営業運転を開始したことと、前述のOji Fibre Solutions (NZ) Ltd.の寄与により増加。
○印刷情報メディア…売上高は前年度比△0.5%。新聞用紙は減少。印刷・情報用紙は販売量が減少したが、売上高は価格修正効果でほぼ前年並みとなった。
●日本製紙
 売上高 1,007,097 (△4.3%)
 営業益 22,623 (△4.4%)
 経常益 17,123 (△26.2%)
 当期益 2,424 (△89.5%)
〔次期予想〕
 売上高 1,000,000 (△0.7%)
 営業益 32,000 (+41.4%)
 経常益 32,000 (+86.9%)
 当期益 18,000 (+642.3%)
 コストダウンの推進とともに製品価格の修正・維持に努めた一方、海外では業績回復の遅れもあり、固定資産の減損損失や工場の閉鎖損失を計上することとなった。
○紙・パルプ事業…売上高は前年度比△1.0%、営業利益は同△7.9%。新聞用紙と板紙の販売量は減少。印刷用紙も総じて低調で、国内販売量は前年度を下回ったが、輸出はプラス。家庭紙の販売量は、新製品の販売が寄与したことやインバウンド効果でホテル向けが好調でプラス。
○紙関連事業…売上高が前年度比△2.3%、営業利益が同△29.2%。化成品は概ね堅調だったものの、液晶用途向け機能材料の販売量は減少。液体用紙容器の販売量は牛乳類向けが堅調で前年度並み。
○木材・建材・土木建設関連事業…住宅着工数の持ち直しの動きもあり、売上高は前年度比+4.9%、営業利益は同+71.4%。
●大王製紙
 売上高 474,077 (+5.3%)
 営業益 24,323 (+11.6%)
 経常益 21,259 (△2.4%)
 当期益 14,594 (+10.5%)
〔次期予想〕
 売上高 490,000 (+3.4%)
 営業益 25,000 (+2.8%)
 経常益 22,000 (+3.5%)
 当期益 13,000 (△10.9%)
 収益力向上のため、洋紙事業では塗工紙から非塗工紙・包装用紙へのシフトなどを進め、板紙・段ボール事業やホーム&パーソナルケア事業では生産・販売体制の強化、生産設備の増設などに取り組んた。海外でも生産ライン増設、倉庫の増築などを進めている。
○紙・板紙…売上高は前年度比+3.4%、セグメント利益は同+4.0%。新聞用紙は販売量・金額ともに前年割れ。印刷用紙は、高付加価値品の拡販と品種構成改善によって販売量が前年度を上回り、販売金額もプラス。板紙・段ボールも、通販や加工食品分野の伸長といわき大王製紙の新マシン稼働により、販売量・金額ともに増加。
○ホーム&パーソナルケア事業…売上高は前年度比+8.2%、セグメント利益は同+12.6%。家庭紙は、付加価値品への販売シフトに加え、リニューアルした主力ティシュが好調で、販売量・金額ともに増加。紙おむつ、フェミニンケア、ウェットワイプも販売量・金額ともに増加。海外事業も伸長している。
●三菱製紙
 売上高 216,340 (+0.6%)
 営業益 3,872 (+272.8%)
 経常益 2,216 〈135〉
 当期益 2,217 〈△4,272〉
〔次期予想〕
 売上高 220,000 (+1.7%)
 営業益 4,500 (+16.2%)
 経常益 2,500 (+12.8%)
 当期益 1,000 (△54.9%)
 原材料価格高騰などの減益要因はあったものの、洋紙価格の修正、イメージング事業の損益改善、機能材の拡販、労務費削減などによるコストダウン効果などの増益要因があり、大幅増益となった。
○紙・パルプ事業…売上高は前年度比△0.7%。国内向けは情報用紙を中心に販売量が増加、輸出も印刷用紙に加え産業用IJ用紙の拡販にも取り組んだ。欧州子会社は販売量は増加したが、金額は減少。また、連結会社間の一部商流変更による販売金額の減少があった。
○イメージング事業…売上高は前年度比△4.1%。国内は写真感光材料や印刷製版材料が堅調に推移し販売金額は前年並み。海外は写真感光材料が競争激化の影響を受けたが、全般的には安定していた。また、連結会社間の一部商流変更による販売金額の減少があった。
○機能材事業…売上高は前年度比+0.5%。
●中越パルプ工業
 売上高 99,927 (△1.2%)
 営業益 1,413 (△13.1%)
 経常益 1,319 (△24.5%)
 当期益 162 (△89.9%)
〔次期予想〕
 売上高 90,000 (△9.9%)
 営業益 1,600 (+13.2%)
 経常益 1,550 (+17.4%)
 当期益 1,750 (+977.3%)
 売価復元やコスト削減、木質バイオマス燃料発電設備の本格稼働など収益力の向上に努めたが、川内工場の台風被害や高岡工場の生産トラブル、原料価格の高止まりなどが収益を圧迫した。
○紙・パルプ製造事業…売上高は前年度比△3.2%、営業損益は約△5.7億円の損失計上。新聞用紙、包装用紙、特殊紙、板紙・加工品は販売量・金額ともに前年割れ。印刷用紙は販売量が前年割れとなったものの、金額は価格修正が寄与してプラス。
○紙加工品製造事業…売上高は需要低迷により前年度比△1.8%の減収となったが、営業利益はコスト削減により同+97.3%と増益。
○発電事業…川内工場のバイオマス発電設備の本格稼働などにより、売上高は前年度比+152.0%、営業利益は同+138.2%。
 次期については、高岡工場設備トラブルが解消したことや、O&Cペーパーバッグホールディングス設立(王子との製袋事業の業務提携)に伴う持分変動差益が発生することなどにより、大幅な増益を見込んでいる。
 
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/23号」より
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