東京都府中市、関東製紙原料直納商工組合(=関東商組)、府中廃棄物処理事業協同組合、東京都リサイクル事業協会の4者はこのほど、「古紙の持ち去り防止に関する協働・連携協力協定」を締結した。
協定締結により、都内初の取組みとして、日頃から市内を巡回している市のパトロール車両とごみ収集運搬車両に「古紙持ち去り根絶宣言ステッカー」を貼付し、悪質業者との見分けを明確にする。これにより市民から情報提供などの協力を得やすくして、古紙持ち去りの抑止を図る狙い。ステッカー貼付台数は、市のパトロール車8台、ごみ収集運搬車両92台の計100台。また、古紙持ち去り防止ポスターを作製して自治会掲示板や公共施設への掲示を進め、市民への周知と持ち去り業者への抑止を図る。
協定で取り決めた4者の主な役割および協力内容は次の通り。
◎府中市の役割…▽広報『ふちゅう』やごみ情報紙『府中のごみ』などでの啓発▽古紙持ち去り根絶宣言ステッカーの普及▽定期的な現場パトロール▽古紙の安定回収
◎関東商組の役割…▽持ち去り古紙を買い入れない▽古紙持ち去り根絶宣言ステッカーなどの作製▽GPSを活用した取締まりへの協力▽市の取組みへの協働連携
◎府中廃棄物処理事業協同組合の役割…▽適正な行政回収▽回収古紙の、市指定搬入場所への適正搬入▽古紙持ち去り根絶宣言ステッカーなどの作製への協力▽市の取組みへの協働連携
◎東京都リサイクル事業協会の協力…▽ステッカー作製に係る版権の使用やステッカー貼付に係る登録費用の免除などについて事前に確認書を取り交わし、了承を得ること▽市の取組みへの協力
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/20号」より