ユニバーサル・ペーパーがPEFC-CoC認証を取得
APPグループの日本法人として、衛生用紙を販売するユニバーサル・ペーパーが去る5月12日付で、国際的森林認証機関のPEFCからCoC認証を取得した。CoC(Chain of Custody)は加工・流通過程の適切な管理を担保する認証で、その最終製品からPEFCの森林管理認証を受けた森林、そこから出荷された認証材までの足跡がたどれることを保証している。
同じ傘下企業の日本法人でも、情報用紙・印刷用紙などを主に扱うAPPジャパンは2009年3月に、また各種紙製品を扱うキョクトウ・アソシエイツは2013年3月に、すでに同認証を取得しており、今回のユニバーサル・ペーパーでAPPグループの日本法人3社すべてが、PEFC認証製品を出荷できるようになった。
APPグループはインドネシアで110万ha、中国で30万haの植林地を管理しているが、そのうちインドネシアでは約40%、中国では約80%がPEFC認証を取得済み(2016年3月時点)。残りの植林地についても今後順次、認証を取得していくとしている。
エコプロダクツ国際展2016で“大賞”を受賞
一方、APPグループは去る6月8~11日に、タイ・バンコクで開催された『第10回エコプロダクツ国際展』(EPIF2016、主催;アジア生産性機構、タイ工業連盟、タイ生産性本部)で、「エコプロダクツ国際展2016大賞」を受賞した。
同展はアジアにおける循環型社会の形成、環境製品・サービスの普及と環境事業の振興を目指して、毎年行われている展示会。「大賞」は、出展企業が有する環境配慮型製品・サービスや、持続可能な開発への取組みなどを対象に審査され選ばれる。
APPグループは2013年2月に“森林保護方針”を発表、自然林伐採ゼロを誓約し実行プロセスに入っている。5~6年で成木になる自社の植林木だけを使って紙をつくる資源循環型経営を目指しているほか、「インドネシア100万haの森林保護・再生支援」などの環境活動を進めており、こうした姿勢が評価されたもの。同社は会期中にタイ政府から表彰された。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/27号」より