=岡山製紙=
16年5月期は減収増益
岡山製紙は2016年5月期決算(15年6月~16年5月)を次の通り発表した(非連結。単位:100万円。カッコ内は対前年度比)。
〔16年5月期業績〕
売上高 8,435 (△2.3%)
営業益 267 (+116.7%)
経常益 310 (+97.7%)
当期益 179 (+133.9%)
〔17年5月期業績予想〕
売上高 8,500 (+0.8%)
営業益 300 (+12.0%)
経常益 350 (+12.7%)
当期益 210 (+16.9%)
板紙の国内出荷量が前年を下回り、原料古紙価格が高留まりする中、コスト低減に総力を結集する一方、需要に見合った生産レベルの維持と適正な製品価格の実現に努めた。板紙、美粧段ボールともに売上高は減収だったが、利益は燃料費などの減少により増益となった。
○板紙…需要軟調の中、製品価格は概ね横ばいだったが、販売量の減少により売上高は前年度比△1.9%の73億1,300万円。
○美粧段ボール…青果物関連品は増加したが通信機器関連品や医薬品関連品などが減少し、売上高は同△5.1%の11億2,100万円。
17年5月期については、板紙需要の大きな伸びが期待できず、原料古紙価格も高水準で推移する中、需要に見合った生産体制の維持と適正な製品価格の確保に加え、経営の効率化を追求して収益確保に努めていく方針。
=小津産業=
16年5月期は
家庭紙・日雑が改善
小津産業は2016年5月期決算(15年6月~16年5月)を次の通り発表した(連結。単位:100万円。カッコ内は対前年度比)。
〔16年5月期業績〕
売上高 38,755 (+0.8%)
営業益 586 (+33.6%)
経常益 591 (+14.9%)
当期益 369 (△27.0%)
〔17年5月期業績予想〕
売上高 40,000 (+3.2%)
営業益 550 (△6.2%)
経常益 570 (△3.6%)
当期益 370 (±0.0%)
主なセグメントの概況は次の通り。
○不織布…エレクトロニクス分野は、自動車関連用途の電子部品・デバイス産業向けが好調を維持し、光学機器向けも復調傾向となったため、売上高・利益ともに増加した。コスメティック分野は、前年度に数量を伸ばした中国市場向けが低迷し、インバウンド需要にも陰りが見え始めたため、売上高・利益ともに減少。メディカル分野も減収減益だった。グループ各社の状況は、小津(上海)貿易有限公司とディプロは減収減益、アグリ分野の日本プラントシーダーは減収増益。これらの結果、事業全体の売上高は前年度比△2.2%の133億5,800万円、セグメント利益は同△12.1%の4億8,400万円。
○家庭紙・日用雑貨…消費者マインドの停滞や 低価格志向が続き、大手小売を中心とした安価な輸入家庭紙商品の影響も見られたものの、採算性を軸にした収益構造の見直しや家庭紙商品の価格修正などにより、利益面で改善が見られた。その結果、売上高は前年度比+2.5%の253億5,400万円、セグメント利益は黒字転換して7,400万円(前年度は9,100万円の損失計上)となった。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/15号」より