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紙の業界ニュース

2016/09/07

決 算

=紙パの第1四半期②=
 前号に続き、紙パ関連企業の第1四半期(2016年4~6月)決算を紹介する。以下、数値は連結ベース、単位100万円、( )内は対前年同期増減率、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙会社】
●大王製紙
〔第1四半期〕
 売上高 113,563 (+0.5%)
 営業益 4,781 (+3.7%)
 経常益 3,254 (△26.3%)
 当期益 1,237 (△34.7%)
〔通期予想〕
 売上高 490,000 (+3.4%)
 営業益 25,000 (+2.8%)
 経常益 22,000 (+3.5%)
 当期益 13,000 (△10.9%)
○紙・板紙…売上高は前年同期比△0.9%、セグメント利益は円高による原燃料コストの減少などにより+2.8%。新聞用紙は新聞の頁数と発行部数の減少幅が小さかったことから、販売量・金額ともに前年並み。印刷・情報用紙、包装用紙は、需要的には前年を下回ったものの、販売品種構成の改善により販売量・金額ともにプラス。板紙・段ボールは、熊本地震および天候不順などにより販売量・金額ともに前年割れ。
○ホーム&パーソナルケア…売上高は前年同期比+3.6%、セグメント利益は昨年12月に生産を開始したPT.エリエールインターナショナルマニュファクチャリングインドネシアの初期費用が発生したことなどにより△9.7%。家庭紙は、付加価値品への販売シフトの継続に加え、『消臭+トイレット』をリニューアルして拡販した結果、販売量・金額ともに増加。大人用紙おむつも、新しい下着として『アテントスポーツパンツ』で新規ユーザーを取り込み、販売量・金額ともにプラス。ベビー用紙おむつは、訪日客によるインバウンド需要減少の影響により、販売量・金額ともにマイナス。
●北越紀州製紙
〔第1四半期〕
 売上高 66,148 (+15.3%)
 営業益 3,576 (+176.4%)
 経常益 2,261 (△17.2%)
 当期益 2,193 (+20.9%)
〔通期予想〕
 売上高 270,000 (+9.4%)
 営業益 13,000 (+40.7%)
 経常益 14,000 (+32.2%)
 当期益 10,000 (+33.8%)
 Alpac Forest Products Inc.およびAlpac Pulp Sales Inc.の連結子会社化によって増収となった。円高に伴う原燃料価格の下落もあって営業利益は大幅増益となったが、為替差損の計上などにより経常利益は減益。
●特種東海製紙
〔第1四半期〕
 売上高 19,258 (△2.5%)
 営業益 1,082 (△16.7%)
 経常益 1,160 (△18.6%)
 当期益 758 (△13.8%)
〔通期予想〕
 売上高 78,500 (+0.1%)
 営業益 3,800 (+1.3%)
 経常益 3,650 (△7.1%)
 当期益 1,800 (△28.0%)
○産業素材…主力の段ボール原紙は天候不順などにより特定需要商品が低調で、販売量は前年割れ。クラフト紙は季節需要商品などの販売量が増加した。
○特殊素材…特殊機能紙は、前期のプレミアム付き商品券特需の反動があり、その他機能紙も需要低迷の影響を受け、販売量・金額ともに減少。特殊印刷用紙も、昨年発売した『エアラス』の伸長はあったが一般印刷需要に回復が見られず、販売量・金額ともに前年割れ。
○生活商品…ペーパータオルは、ユーザーニーズに沿った製品の提供により販売量は微増となり、価格はほぼ横ばいで推移した。トイレットペーパーは、価格の維持に努めた結果、販売量は若干減少したものの堅調に推移した。
●巴川製紙所
〔第1四半期〕
 売上高 7,397 (△11.9%)
 営業益 △89 〈104〉
 経常益 △175 〈97〉
 当期益 △285 〈25〉
〔通期予想〕
 売上高 33,000 (△1.5%)
 営業益 300 (+3.3%)
 経常益 200 〈△18〉
 当期益 50 〈△929〉
 輸出および海外生産比率の高いトナー関連事業で円高の影響を受け、また機能紙・電子材料事業では既存製品の市場縮小に加えて前期4Qの出荷増の反動もあり、減収となった。利益面は、急激に進展した円高により海外連結子会社の円貨換算後の業績が目減りした影響も加わり、営業損益は赤字となった。経常損益と当期純損益には、外貨建債権で為替差損が8,800万円(前年同期は500万円の差益)発生したことも影響している。
 通期予想は、5月に公表した前回予想を下方修正した。修正幅(単位100万円)は、売上高△2,000、営業益△200、経常益△200。急激な円高の進行などを踏まえ、ドル円レートを当初の115円から100円に修正したため、円建て収入の減少が見込まれること、また最終製品が低迷しているディスプレイ関連事業も厳しさが続くと想定され、業績への影響は不可避と見込んだ。当期益は据え置きとした。
【紙流通】
●日本紙パルプ商事
〔第1四半期〕
 売上高 119,326 (△5.9%)
 営業益 1,583 (+3.8%)
 経常益 1,914 (+5.1%)
 当期益 1,094 (△36.2%)
〔通期予想〕
 売上高 520,000 (+2.6%)
 営業益 8,500 (+33.2%)
 経常益 8,000 (+14.2%)
 当期益 5,000 (+47.1%)
 当期純利益の大幅減益は、前年同期に投資有価証券売却益の計上があったため。主なセグメントの状況は次の通り。
○国内卸売…売上高は、印刷用紙の販売量減少により前年同期比△3.1%。経常利益は販管費の削減などにより+0.9%。
○海外卸売…円高の進行による為替換算の影響に加え、米国・中国事業の販売減および日本からの輸出減により、売上高は△12.2%、経常利益は△30.4%。
○製紙および加工等…売上高は、段ボール加工事業での不採算部門の整理などの影響により△6.9%、経常利益は再生家庭紙事業の採算改善などにより+12.5%。
○資源および環境…売上高は、前年7月に営業運転を開始した釧路の太陽光発電事業が寄与して+1.7%。経常利益は持分法投資利益の減少などにより△87.6%。
●国際紙パルプ商事
〔第1四半期〕
 売上高 89,723 (△7.4%)
 営業益 109 (△78.5%)
 経常益 363 (△52.3%)
 当期益 195 (△60.0%)
〔通期予想〕
 売上高 373,000 (△4.3%)
 営業益 2,100 (+38.5%)
 経常益 2,100 (+13.3%)
 当期益 1,300 (+7.0%)
○国内拠点紙パルプ等卸売…出版市場の縮小やチラシ・広告の紙離れが加速していることに加え、急激な円高により輸出が落ち込み、売上高は前年同期比△3.7%、営業利益は△36.5%。
○海外拠点紙パルプ等卸売…香港・中国・シンガポールなどの販売状況は比較的好調だったものの、円高の影響もあり売上高は減少。また、他のアジア大洋州地域と米国は需要の低迷、市況下落などの影響を受けた。その結果、売上高は前年同期比△23.9%、営業損益は△9,000万円の損失計上となった。
○不動産賃貸…KPP八重洲ビルが満室稼働を維持し、大阪・名古屋のテナントビルも入居率が改善、テナント募集に係る経費の減少もあり、売上高は前年同期比+1.8%、営業利益は+26.0%。
●平和紙業
〔第1四半期〕
 売上高 4,584 (△7.8%)
 営業益 15 (△35.8%)
 経常益 39 (△15.9%)
 当期益 16 (△25.2%)
〔通期予想〕
 売上高 20,500 (+1.0%)
 営業益 343 (+7.3%)
 経常益 398 (+0.9%)
 当期益 261 (+10.0%)
 国内外の景気押し下げ要因の影響を受け、6品目すべてで前年同期の販売実績を下回った。
○ファンシーペーパー…出版用途や海外への販売量が大きく減少、これを他の用途向けで補えず、売上高は前年同期比△7.2%。
○ファインボード…出版用途や海外への販売が堅調だったが、パッケージ用途での印刷・紙器製造業向けが減少し、売上高は△2.2%。
○高級印刷紙…紙卸売業や印刷業向けのパンフレット系商業印刷用途が堅調だったが、海外への販売量が減少し、売上高は△3.0%。
○ベーシックペーパー…紙製品用途は堅調も、商業印刷物、チラシ向けが減少し、売上高は△2.3%。
○技術紙…耐水撥水系の紙が堅調だったが、証券用紙や各種製造用工程紙の需要に波が大きく、販売量は大きく減少、売上高は△25.7%。
○その他…家庭紙は微増も、製紙関連資材や各種紙加工製品などが減少し売上高は△18.4%。
●共同紙販ホールディングス
〔第1四半期〕
 売上高 3,990 (△0.6%)
 営業益 3 〈△12〉
 経常益 20 (+204.7%)
 当期益 13 〈1〉
〔通期予想〕
 売上高 16,500 (+2.5%)
 営業益 50 (+190.1%)
 経常益 70 (+51.2%)
 当期益 50 (+13.4%)
 前期に引き続き小口商売を大切に販売展開した結果、販売量は増加したが、販売価格低下により減収となった。利益面は、諸経費の削減効果により全段階で増益。
●セ キ
〔第1四半期〕
 売上高 2,683 (△6.2%)
 営業益 △45 〈68〉
 経常益 △4 〈121〉
 当期益 △12 〈54〉
〔通期予想〕
 売上高 11,950 (△1.3%)
 営業益 390 (△24.4%)
 経常益 533 (△23.7%)
 当期益 310 (△19.7%)
 首都圏・関西圏での印刷関連事業の営業強化を継続しつつ、四国圏内でも既存取引先への印刷需要掘り起こしを図ったが、地方の印刷関連需要減退に歯止めがかからず減収となった。利益は、緊急性の高い情報セキュリティ強化に関する費用や、昨年10月に行ったM&Aによるのれん償却費の計上などにより、赤字となった。
○印刷関連…売上高は前年同期比△4.8%。営業損益は△2,100万円の損失計上。
○洋紙・板紙販売関連…市況悪化や競争激化により、売上高は前年同期比△13.8%、営業損益は△100万円の損失計上。
○出版・広告代理関連…売上高は前年同期比△23.1%、営業損益は△2,400万円の損失計上。
○カタログ販売関連…オフィス関連用品通信販売業者への積極アプローチや新規顧客開拓に努めた結果、売上高は前年同期比+9.1%、営業利益は+29.1%。
 
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/5号」より
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