日本製紙連合会が集計した11月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比+2.3%の216.9万tと前月の減少から増加に転じた。うち、紙は3ヵ月ぶりの増加で+1.2%の117.7万t、板紙も前月の減少から増加に転じて+3.5%の99.2万tとなった。主要品種のうち減少したのは新聞用紙と非塗工紙のみで、ほかは増加した。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+21.1%の11.3万tとなり11ヵ月連続の増加。うち、紙は+9.0%の7.4万tで、東南アジア、北米向けの増加により2ヵ月連続増。板紙は東南アジア、東アジア向けの増加により、+52.7%の4.0万tと14ヵ月連続のプラス。
紙・板紙の在庫は前月比△9.8万tの208.9万t、前月の増加から減少に転じた。うち紙は△6.6万tの135.7万t、新聞用紙、印刷・情報用紙の減少などにより、前月の増加から減少に転じた。板紙は△3.3万tの73.2万tで、段ボール原紙の減少などにより3ヵ月ぶりの減少となった。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は3ヵ月連続減で、前年同月比△2.3%の23.8万t。
*印刷・情報用紙…国内出荷は+2.1%の65.7万tと前月の減少から増加に転じた。輸出は+5.1%の5.1万tで2ヵ月連続の増加。
*包装用紙…国内出荷は+0.5%の6.1万t、前月の減少から増加に転じた。輸出は+16.4%の1.6万tで5ヵ月連続の増加。
*衛生用紙…国内出荷は+4.5%の15.9万t、前月の減少から増加に転じた。
*段ボール原紙…国内出荷は+3.9%の79.8万tと前月の減少から増加に転じた。
*白板紙…国内出荷は+2.4%の12.6万tで、これも前月の減少から増加に転じた。
株式会社 紙業タイムス社 「Future1/23号」より