去る2月10日に東京地裁に破産を申請して同日、保全管理命令を受けていた日本地図共販(株)(東京都江戸川区南葛西3-9-20、登記上:東京都千代田区神田神保町1-23、設立昭和21年7月30日、資本金9,600万円)は3月31日、東京地裁より破産開始決定を受けた。同社は国土交通省国土地理院地形図など元売捌(もとうりさばき)の1社。設立当初は地形図や一般地図の販売を主力としていたが、旅行ガイドブックや雑誌の扱いを増やし、ピークとなる平成9年9月期は売上高109億9,065万円をあげていた。しかし、出版業界の需要縮小やインターネットでの地図サービスの普及など取り巻く環境が大きく変化。加えて大手取次による得意先書店の囲い込みから帳合変更が続き、平成23年9月期の売上高は70億8,038万円と業容は縮小。その後も6期連続の当期純損失を計上し、平成28年4月、保有する不動産を売却するなど負債の削減に努めたものの、得意先書店の大手取次への帳合変更の流れは止まらず、事業の継続が困難になっていた。また、子会社の(株)キョーハンブックス(東京都江戸川区南葛西3-9-20、登記上:東京都千代田区神田神保町1-23、設立昭和52年3月3日、資本金1,000万円)も同日、破産開始決定を受けた。負債総額は12億1,194万円。(東京商工リサーチ調べ)
PJ web newsより