東京工科大学工学部と日本包装機械工業会は、産学連携による実践的教育の拡充と包装機械産業の振興を図るため、包括的な連携協定を締結した。
東京工科大学は、国内大学として初めて工学部(入学定員280名)の必修科目として、有給型の長期学外就業体験プログラム「コーオプ教育」を導入しており、2016年度後期から企業での実習を本格化している。今回の協定の締結により、さらに実習内容の拡充を進めていく考え。また、日本包装機械工業会では、若手人材の確保や学生の業界への理解促進を図っており、加盟企業でコーオプ実習の実績があることなどから、今回の提携が決まったもの。
コーオプ教育(Cooperative Education)とは米国発の教育法で、短期で実施される従来のインターンシップと異なり、就業先と大学が協働で作成したプログラムに基づき数ヵ月の長期実習を行い、その間就業先より賃金が払われることなどが特徴。学生がより責任ある業務を経験でき、総合的な社会人基礎力を身につけることに繋がる。また就業先企業においては、雇用のミスマッチ解消や安定した若手人材の確保などが期待されている。
東京工科大学工学部のコーオプ教育は、2年次後期から3年次前期までの約8週間、4つのグループごとに順次企業での実習を実施。15年度の文部科学省「大学教育再生加 速プログラム(AP)」に採択されており、初年度の16年度後期には機械工学科の2年生114名、17年度前期には電子電気工学科および応用化学科の3年生約211名が、延べ184社で実習を行った。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/6号」より