リンテックはこのほど、改ざん防止用ラベル素材の新アイテムとして、剥がした際に「VOID」の文字がラベル面にのみ浮き出て、貼られた対象物には文字が転着されない非転着タイプの製品を開発、標準規格品として販売を開始した。
同社では、ラベルを剥がした際にその痕跡を残す改ざん防止用ラベル素材として、ベースとなるフィルムが容易に損壊してきれいに剥がせないタイプと、剥がした際に貼られた対象物に「VOID」や「開封済」の文字を転着させ、ラベル面にもその文字が浮き出るタイプ、さらに、剥がした跡がUV照射により発光するタイプなど、豊富なアイテムをラインアップしている。
今回発売したのは、剥がした際に「VOID」の文字がラベル面にのみ白く浮き出て、貼られた対象物には文字が転着されない、非転着タイプ。独自の積層技術により開発した(特許出願済み)。貼られた対象物の表面には残留物が残らず、汚れないので、高級感のある化粧品などの外箱や容器、または食品パッケージの封かんに用いれば、開封後もパッケージをきれいな状態で保管したり再利用できるほか、食品の安全性確保といった消費者ニーズにも応えられる。
同社では、これまでの改ざん防止ラベルと合わせ、豊富なラインアップで用途に応じた使い分けを提案していく考え。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/13号」より