＝紙パの第3四半期業績＝

　紙パ関連各社の第3四半期（2017年4～12月）決算の発表が始まった。今号より順不同で紹介していく。以下、数値は連結ベース、単位100万円、（　）内は対前年同期増減率。

【紙加工】

●トーモク

〔第3四半期〕

　売上高 115,890 （＋6.8％）

　営業益 3,887 （＋6.5％）

　経常益 4,161 （△0.5％）

　当期益 2,527 （＋29.9％）

〔通期予想〕

　売上高 162,000 （＋6.5％）

　営業益 7,700 （＋5.5％）

　経常益 8,000 （＋1.7％）

　当期益 4,600 （＋1.7％）

○段ボール…売上高は、トーモクベトナム社の新規連結もあって前年同期比＋1.2％となり、営業利益は、コスト削減を実施したが原材料価格などの値上がりにより同△8.2％。

○住宅…売上高は前年同期比＋4.4％。営業利益は、上半期はコストが先行する住宅事業の特性もあって△13億2,200万円。

○運輸倉庫…飲料関係が順調に推移し、また新規取引先の取扱いが伸長したため、売上高は前年同期比＋25.8％、営業利益は、センター開設に伴う一時費用の発生や車両不足、ドライバー不足などによる費用増加があったが内部コスト改善に努め同＋19.7％。

●野崎印刷紙業

〔第3四半期〕

　売上高 11,945 （△4.9％）

　営業益 252 （△16.6％）

　経常益 256 （△14.6％）

　当期益 139 （△3.8％）

〔通期予想〕

　売上高 15,600 （△3.3％）

　営業益 270 （△15.8％）

　経常益 260 （△18.0％）

　当期益 120 （△15.8％）

　デジタル化の進歩などによる市場縮小に加え、受注競争の激化による販売価格の低下などから収益は低調に推移。部門別の売上高は、美術印刷物の競争激化で受注が停滞したことや価格低下により商業印刷部門は前年同期比△13.4％。包装資材および紙器、紙工品部門は、物流向けの需要が増加したが、紙器が競争激化で受注が減少し、同△6.3％。情報機器およびサプライ品部門は、タグ・ラベルが堅調で、情報機器類も省力化提案が奏功して増加したため同＋1.9％。その他の部門は同△0.3％。

 

＝三菱製紙＝

業績予想を下方修正

　三菱製紙はこのほど、11月に公表した2018年3月期の業績予想を次記の通り下方修正した（連結、単位100万円、前期は実績値）。

前回 今回 前期

売上高 203,000 201,000 201,955

営業益 3,000 1,500 4,313

経常益 2,500 1,000 2,703

当期益 1,500 1,500 1,152

　洋紙事業を取り巻く環境は、国内需要が低迷する中で価格修正の浸透も限定的であったことから、3Qは数量・価格面ともに当初見込みを下回る状況で推移した。4Qはこれらに加え、原燃料価格の上昇も予想されることなどから、通期の業績予想値を売上高、営業利益、経常利益で下方修正した。当期純利益については現在、投資有価証券などの資産売却を検討していることから、従来の見通しを変更していない。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future２/１９号」より