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紙の業界ニュース

2018/12/12

決 算

=紙パの第2四半期③=
 前号に続き、紙パ関連各社の2019年3月期第2四半期(2018年4~9月)決算を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、( )内は対前年同期増減率、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙会社】
●北越コーポレーション
〔第2四半期〕
 売上高 134,819 (+1.8%)
 営業益 1,937 (△57.5%)
 経常益 4,370 (△37.1%)
 当期益 2,667 (△50.2%)
〔通期予想〕
 売上高 275,000 (+2.2%)
 営業益 10,000 (△12.4%)
 経常益 13,000 (△6.5%)
 当期益 8,500 (△17.7%)
 海外子会社の販売好調で売上高は前年同期を上回ったものの、原燃料価格の高騰などにより利益は全段階で減益。
●特種東海製紙
〔第2四半期〕
 売上高 39,287 (△1.1%)
 営業益   1,786 (△8.9%)
 経常益   2,719 (+313.3%)
 当期益 1,993 (+453.0%)
〔通期予想〕
 売上高 80,000 (+1.2%)
 営業益 3,100 (△21.2%)
 経常益 3,900 (+21.8%)
 当期益 2,700 (+23.1%)
○産業素材事業…売上高は前年同期比△4.4%と減収だったが、営業利益は主力の段ボール原紙およびクラフト紙で原価低減などが寄与し、同+36.1%。
○特殊素材事業…売上高は前年同期比+5.4%、営業利益は同△12.8%。特殊印刷用紙は海外市場で新たな販路と顧客を獲得し、販売量・金額ともに前年同期を上回った。特殊機能紙も高付加価値製品の需要を一部取り込み、販売量・金額ともに堅調に推移。
○生活商品事業…売上高は前年同期比△0.1%、営業利益は同△69.6%。ペーパータオルは顧客ニーズに沿った製品の提供により、販売量は前年同期を上回った。トイレットペーパーは販売量・価格ともに安定的に推移。
●巴川製紙所
〔第2四半期〕
 売上高 16,447 (△6.2%)
 営業益 305 (△54.6%)
 経常益 317 (△50.6%)
 当期益 85 (△80.6%)
〔通期予想〕
 売上高 35,000 (+1.0%)
 営業益   1,000 (△14.3%)
 経常益   950 (△13.7%)
 当期益   300 (△27.4%)
 電子材料事業と機能紙事業は、既存製品の拡販や新製品の貢献などがあり前年同期を上回る売上高を確保したが、トナー事業で前年同期には中国事業の決算期統一による売上増があったことや、前年好調だった大手プリンターメーカー向けが在庫調整により大きく減少したことなどから、全体では減収となった。なお、前年同期の中国事業決算期統一影響を除く実質的な減収は△1.6%に止まっている。利益面は、原材料などの高騰や設備・人材育成投資の経費の増加もあり、大幅減益となった。また当期益は、税金費用の増加などから減益幅が大きくなっている。
 主なセグメントの業績(前年同期比)は、プラスチック材料加工事業が売上高△12.2%、セグメント利益△24.2%、製紙・塗工紙関連事業は売上高が+5.8%で、セグメント損益は原材料費の高騰などにより△286百万円(前年同期比△181百万円)。
【紙加工】
●リンテック
〔第2四半期〕
 売上高 125,088 (+1.6%)
 営業益 9,826 (△2.2%)
 経常益 10,107 (+2.9%)
 当期益 7,169 (+19.2%)
〔通期予想〕
 売上高 252,000 (+1.2%)
 営業益 20,000 (△0.5%)
 経常益 19,800 (+7.7%)
 当期益 14,500 (+28.8%)
 販売量の増加や米国子会社の収益改善はあったものの、原燃料価格の上昇や固定費増加をカバーするには至らず、営業益は減益となった。当期益の増益は、前年同期には米国子会社で事業構造改善引当金繰入額として約9.4億円を計上したことなどによる。
○印刷材・産業工材関連…売上高は前年同期比+0.0%、営業利益は米国子会社の収益改善などにより同+74.8%。部門別の売上高は、印刷・情報材事業部門が同△1.8%。産業工材事業部門は同+4.9%。
○電子・光学関連…売上高は前年同期比+3.9%、営業利益は同△0.5%。部門別の売上高は、アドバンストマテリアルズ事業部門が同+4.7%、オプティカル材事業部門は同+2.8%。
○洋紙・加工材関連…売上高は前年同期比+1.4%、営業利益は原燃料価格上昇により同△40.4%。洋紙事業部門は主力のカラー封筒用紙は前年同期並みだったものの、耐油耐水紙などが堅調で売上高は同+0.3%。加工材事業部門は電子材料用剥離紙は低調だったが、光学関連製品用剥離フィルムや炭素繊維複合材料用工程紙が順調で売上高は同+2.3%。
 通期予想は、シール・ラベル用粘着製品が豪雨や台風の影響を受けたほか、半導体関連粘着テープや関連装置がメーカーの生産調整や設備投資抑制などにより低調に推移。加えて、パルプ価格が想定を大幅に上回る見込みであるため、5月公表の前回予想を下方修正した。修正額(単位:100万円)は売上高△5,000、営業益△3,000、経常益△2,200、当期益△1,500。
●トーモク
〔第2四半期〕
 売上高 78,899 (+5.7%)
 営業益 1,415 (△7.9%)
 経常益 1,806 (+8.0%)
 当期益 1,030 (+25.3%)
〔通期予想〕
 売上高 170,000 (+5.3%)
 営業益 8,000 (+36.1%)
 経常益 8,300 (+38.9%)
 当期益 5,000 (+29.2%)
○段ボール…売上高は前年同期比+8.1%、昨秋から取り組んでいる価格修正の成果により増収となった。生産量も前年同期比プラスで、全国の伸び率を上回った。営業利益は段ボール原紙価格の上昇もあって同△1.5%。
○住宅…売上高は、着工遅れにより売上棟数が前年を下回ったため前年同期比△7.1%。営業損益は、上半期はコストが先行するという住宅事業の特性もあり△2,102百万円(前年同期は△1,794百万円)。
○運輸倉庫…好天の影響で飲料関係の荷動きが順調だったことや日用品メーカーの取扱数量が拡大したこと、また前年6月に開設した物流センターなどの投資効果が全期間にわたり貢献したことにより、売上高は前年同期比+9.2%。営業利益は、車両不足や燃料費高騰などによる費用増加はあったが、合理化努力もあり同+16.0%。
【紙流通】
●日本紙パルプ商事
〔第2四半期〕
 売上高 259,927 (+6.0%)
 営業益 5,160 (+26.6%)
 経常益   5,336 (+30.0%)
 当期益   2,962 (△8.3%)
〔通期予想〕
 売上高 560,000 (+7.4%)
 営業益 12,000 (+18.5%)
 経常益 11,500 (+15.0%)
 当期益   5,700 (△8.1%)
 当期益の減益は、前年同期には固定資産売却益、負ののれん発生益などの計上があったため。
○国内卸売…売上高は、好調な板紙に対し紙の販売が減少したため前年同期比△1.5%。経常利益は紙の販売減と子会社の販管費増加などにより同△8.3%。
○海外卸売…売上高は、前2Qに連結化したBall & Doggettグループの業績が反映されたことや日本からの輸出好調により前年同期比+29.1%。経常利益は、前年にはBall & Doggettグループ買収に係る一時費用の計上があったことなどから、同+427.8%。
○製紙および加工…売上高は、段ボール加工事業の販売量増加などにより前年同期比+6.2%。経常利益は、板紙製造事業での原料古紙価格の低下や段ボール原紙価格修正により同+160.2%。
○資源および環境…中国の廃棄物輸入規制の影響もあり、国内外向け需給が緩んで古紙価格が低下したことにより、売上高は前年同期比△16.6%、経常利益は同△74.2%。
○不動産賃貸…売上高は、既存テナントビルの高稼働に加え、6月に竣工した複合施設OVOL日本橋ビルの一部稼働により、前年同期比+9.7%。しかし、同ビルの賃料収入発生は3Q以降となり、2Qは仲介手数料などの費用が先行するため、経常利益は同△58.0%。
●国際紙パルプ商事
〔第2四半期〕
 売上高 183,619 (△2.2%)
 営業益 1,017 (△15.4%)
 経常益 1,067 (△31.9%)
 当期益 706 (△28.9%)
〔通期予想〕
 売上高 382,835 (+1.4%)
 営業益 1,986 (△15.9%)
 経常益 2,130 (△31.0%)
 当期益   2,243 (△7.8%)
○国内拠点紙パルプ等卸売事業…売上高は前年同期比△2.4%、営業利益は同△14.3%。紙は北米・アジア向け輸出が増加したものの、出版・商業印刷向け需要の低迷が続き、販売金額は減少。板紙は、飲料系エンドユーザーへの増販や販売単価の上昇により販売量・金額ともに増加。紙二次加工品は、感熱紙の増販やフィルム関連の拡販はあったものの、その他商流変更などにより販売金額は減少。パルプ販売は、市況が高値圏で推移し販売金額は前年同期を上回った。古紙は、中国の環境規制強化により同国向けの輸出が減少し、国内需要に荷余り感が生じたため市況の下押し要因となった。加えて、国内の古紙発生量は台風・豪雨・地震などの影響で減少し、販売金額・数量ともに前年割れ。
○海外拠点紙パルプ等卸売事業…売上高は前年同期比△1.2%、営業利益は同△79.7%。米国では紙・板紙の輸出入が比較的好調だったことに加え、新たに古紙輸出取引を開始したため業績は堅調に推移。アジア・オセアニア地域の業績は軟調で、香港を除き前期実績をやや下回った。
○不動産賃貸事業…売上高は一部所有物件の売却による賃貸料収入の減少があり、前年同期比△3.1%。営業利益は同+22.6%。
 通期予想は、最近の業績の動向を踏まえ、6月発表の前回予想を修正した。修正額(単位:100万円)は、営業益△259、経常益△404、当期益+429。当期益は固定資産売却益の計上に伴い前回予想より増加する見込み。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/10号」より
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