王子ホールディングスが製品展開するセルロースナノファイバー(=CNF)の『アウロ・ヴィスコ』がこのほど、タケ・サイト㈱の生コンクリート圧送先行剤『ルブリ』に採用された。
建設現場で生コンクリートを圧送する際、配管の詰まりを防ぐため大量のモルタルが使用されるが、『ルブリ』はこのモルタルの代替として期待されている製品。モルタルと比較してごく少量で済むため、産業廃棄物となる使用済モルタルを削減できる。同先行剤には、少量で圧送配管内に薄く均一な潤滑層を形成することが要求され、圧送速度への順応と成分の均一分散が必要となるが、王子の『アウロ・ヴィスコ』はこれらのニーズを満たす。
また、同先行剤は産業廃棄物である生コンクリートスラッジを再資源化した製品で、経済産業省の「新市場創造型標準化制度」を活用した標準化案件に決定しており、今後さまざまな建築現場での採用拡大が期待される。
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/18号」より