アジア・パルプ・アンド・ペーパー(=APP)はこのほど、シンガポール環境協議会の環境ラベル「シンガポール・グリーンラベル・スキーム(SGLS+)認証」を取得した。これにより、APP製品は再びシンガポールで販売されることになる。
2015年にシンガポール、マレーシア、インドネシアの一部において、APPなど複数社の管理地内の火災が原因で煙害が生じた可能性が指摘されて以降、APPは森林火災と煙害の対策に取り組んできた。なお、今回同社が取得したSGLS+認証は以前より厳しく、強化されたものになっている。
またAPPは、食品用紙容器シリーズの『Foopak』ブランドに、「食品テイクアウト用生分解性紙容器」を新製品としてラインアップする。新製品は、耐久性に優れていると同時に、12週間で自然分解される生分解性を有し、分解後には堆肥として利用できる。食品のテイクアウト用容器やトレイなどに適し、プラスチック製容器の代替品としても期待できる。また、外側の面は白色度が高く、多色刷りの平版印刷や凸版印刷、フレキソ印刷に適しており、一方、内側は高い耐油性で漏れを軽減する。さらに、加工や仕上げ工程で高速ヒートシールバーによる80℃の熱接着ができるように作られており、電子レンジと冷凍庫の両方で使用できる。
さらに、同社の食品包装用板紙『Foopak Bio Natura』はこのほど、米国で開催された「環境リーダーおよびエネルギー管理者会議」で、「プロダクト・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞した。水濡れに強く、高温や低温での貯蔵にも適していることに加えて、12 週間以内に完全に堆肥化することが評価された。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/19号」より