日本紙パルプ商事(=JP)は、いずれも連結子会社のJPP Far East (S) Pte Ltd(=JPP FE)とSpicers Paper (Singapore) Pte Ltd(=Spicers SG)を7月1日付で合併し、商号をOVOL Singapore Pte. Ltd.(=OVOL SG)とする。合併方式はSpicers SGを存続会社とする吸収合併で、合併に伴いJPP FEは消滅する。また、この合併・商号変更に合わせ、マレーシアの連結子会社、Spicers Paper (Malaysia) Sdn Bhd (=Spicers ML)の商号も変更し、OVOL Malaysia Sdn. Bhd.(=OVOL ML)とする。
JPは2018年12月、東南アジアにおける営業基盤強化や取扱商品の拡充、顧客サービスの向上のため、シンガポールとマレーシアで紙卸売事業を展開するSpicers SGおよびSpicers MLを100%子会社化した。このうちSpicers SGを今回、JP100%子会社でシンガポールに本社を置く紙卸商JPP FEと統合するもの。印刷・情報用紙に強みを持つJPP FEと、パッケージやデジタル分野に強みを持つSpicers SGの特性を生かしながら融合することで、シナジー効果の極大化を図る考え。また、合併後はJPグループのブランドである「OVOL」を冠した商号で事業展開していく。両社および合併後の会社概要は次の通り(5月31日現在)。
【Spicers SG】▽設立:1984年▽資本金:1,479万シンガポールドル(11億7,200万円)▽事業内容:紙・包装資材の卸売
【JPP FE】▽設立:1969年▽資本金:104.8万シンガポールドル(8,300万円) ▽事業内容:紙・包装資材の卸売
【OVOL SG】(予定)▽所在地:シンガポール▽代表者:加島博取締役会長、Genevieve Chua Kwee Huay取締役社長▽事業内容:紙・板紙・包装資材の卸売▽資本金:1,479万シンガポールドル(11億7,200万円)▽株主:JP100%
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/8号」より