銀座和光(東京・銀座)の和光ホールで開催予定のイベント「金澤翔子展 -魂の書・共に生きる-」(8月23日~9月1日)で、金澤氏の作品に王子ファイバーの和紙糸『かみのいとOJO+(オージョ)』で作られた生地が使用された。
金澤翔子氏は、NHKの大河ドラマ『平清盛』の題字を担当したことでも知られる書家。今回の個展では、大作の屏風や額装、軸装など新作を中心に展示される作品80点のうち約20点に、『かみのいとOJO+』の生地が使われた。
『かみのいとOJO+』はマニラ麻の葉脈を原料としたパルプを用いて抄造した極薄紙を、特殊なスリッターで極細のテープ状に断裁し、それを機械的に特殊な撚りをかけ糸にしたもの。紙の製造技術を活かした製造方法によってつくられたこの繊維は、原料のマニラ麻がオーガニック認証を受けており、埋めれば土の中で分解する。軽く毛羽のないのが特長で、水にも強いため衣料から生活産業資材まで幅広い分野で採用が進んでいる。
会場では金澤氏の書作品のほか、王子ファイバーが企画制作した同氏の書のレプリカ入り豪華スタンド(写真)、ロゴ入りの御朱印帳と専用袋、さらに『金澤翔子作品集』が販売される。また、23日(金)と27日(火)には金澤氏による揮毫パフォーマンスも予定されている(14:00~)。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/26号」より