大王製紙はこのほど、セコムのグループ会社でメディカル事業を担うセコム医療システム、ダイドードリンコと共同で、ベビー用紙おむつの小パック(2枚入り)を購入できる飲料自動販売機の設置を開始した。
国土交通省は昨年9月、高速道路のサービスエリアや「道の駅」における子育て応援の取組みとして、高速道路会社や地方自治体と連携しながら、子育て応援施設の整備を加速させることを発表した。取組方針では、全国高速道路のサービスエリア(220ヵ所)、国が整備した「道の駅」(269ヵ所)を重点整備箇所に指定し、「24時間利用可能なベビーコーナーの設置」「妊婦向け屋根付き優先駐車スペースの確保」「おむつのバラ売り」「施設情報の提供」といった機能を整備していくとしている。
これを受けて3社は、「おむつのバラ売り」を共同で開始。茨城県潮来市の協力のもと、重点整備箇所に指定されている道の駅「いたこ」に、紙おむつ自動販売機第1号機を設置した。今後は、高速道路のサービスエリアや道の駅をはじめ、商業施設・公共施設などに紙おむつ自販機の設置を進めていく。
紙おむつ自販機は、飲料と紙おむつの両方を購入できる自動販売機。飲料はダイドードリンコのお茶・紅茶飲料、水、スポーツドリンク類、果実野菜飲料などを販売し、紙おむつは大王製紙のベビー用紙おむつ『GOO.N 2枚入り』(パンツタイプMまたはL、220円)を販売する。紙おむつは円柱状に丸めて、機能を損なわずに自販機からスムーズに搬出できる包装形態(特許出願中)を開発した。
自販機の保守や飲料および紙おむつの補充は、ダイドードリンコが自販機管理・運営で培ったノウハウを活かし、フルサービスで対応。子育て世代の利便性を追求し、24時間、紙おむつと飲料を販売する。3社の役割としては、セコム医療システムが自販機全体の企画と紙おむつの包装を、ダイドードリンコが自販機の設置、管理、運営を、大王製紙が紙おむつの製造を、それぞれ担当する。
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/2号」より