日本製紙連合会が集計した12月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△6.1％の197.9万tと5ヵ月連続の減少となった（以下、「％」表記は前年同月比）。うち紙は△9.5％の102.3万tで5ヵ月連続の減少、板紙は△2.2％の95.6万tで3ヵ月連続の減少。主要品種の国内出荷はすべて前年同期を下回った。

　紙・板紙のメーカー輸出は△12.4％の10.9万tと14ヵ月連続の減少。うち、紙は△26.6％の6.1万tで14ヵ月連続減、板紙は＋15.6％の4.8万tで3ヵ月ぶりの増加。紙はアジア向けを中心に北米向け、大洋州向けも減少し、一方板紙は東アジア向けが増加した。

　紙・板紙の在庫は前月比△3.8万tの210.4万tとなり、3ヵ月連続の減少。うち、紙は同△1.5万tの139.2万tで3ヵ月連続の減少。印刷用紙、衛生用紙が減少した。板紙は段ボール原紙が減少して同△2.3万tの71.1万tとなり、3ヵ月連続の減少。

〔主要品種の動向〕

＊新聞用紙…国内出荷は△6.9％の20.4万tで26ヵ月連続減。

＊印刷・情報用紙…国内出荷は△12.7％の55.1万tで5ヵ月連続の減少。メーカー輸出は△33.5％の3.7万tで14ヵ月連続の減少。

＊包装用紙…国内出荷は△3.3％の5.6万tで9ヵ月連続の減少。メーカー輸出は△6.5％の1.3万tで3ヵ月連続の減少。

＊衛生用紙…国内出荷は△2.1％の15.7万tで3ヵ月連続の減少。

＊段ボール原紙…国内出荷は△1.4％の78.3万tで3ヵ月連続の減少。メーカー輸出は＋19.8％の4.6万tとなり3ヵ月ぶりの増加。

＊白板紙…国内出荷は△5.3％の11.0万tで5ヵ月連続の減少。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future2/10号」より