レンゴーはこのほど、環境に関する中長期目標として、2050年に向けた「レンゴーグループ環境アクション2050」と、30年度までの「エコチャレンジ2030」を策定した。合わせて「レンゴーグループ環境憲章」を改定し、持続可能な社会の実現に貢献していくという環境経営の方向性を明確にした。
「環境アクション2050」では、“50年までに温室効果ガス排出量実質ゼロ”を長期目標として掲げ、また21年度から30年度までの「エコチャレンジ2030」では、脱炭素社会の形成、エネルギー効率の向上、循環型社会の形成、環境問題や社会課題を解決する製品の創出、水リスクの管理、バリューチェーンマネジメント(下流)の6つを重要課題として特定し、それぞれの課題に具体的な目標を設定した。
主なところでは、生分解性セルロース関連製品である『ビスコパール』の生産量を年間200t以上に増強、また、パッケージ軽量化のため段ボールの平均坪量を年間0.5%削減などを具体的な指標としている。
海洋生分解認証をセロファンで取得
レンゴーが製造販売するセロファンが、このほど「OK biodegradable MARINE」認証を取得した。
OK biodegradable MARINE認証は、土中に比べ微生物が少ない海水中での生分解性を証明する国際認証.。レンゴーのセロファンは、自然界(土中、海水中)の微生物によって水と炭酸ガスに分解される。FSC認証を受けた木材パルプを原料とし、バイオマスマークの認定(バイオマス度95)も受けている。
なおレンゴーは、前出の『ビスコパール』でも昨年12月に同認証を取得している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future5/3号」より