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紙の業界ニュース

2021/06/22

決 算

=紙パの2021年3月期④=
 前号に続き、紙パルプ関連各社の2021年3月期(20年4月~21年3月)決算を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、%表記は対前年度比、〈 〉内は前年度の実績値。
【製紙関連】
■巴川製紙所
〔2021年3月期〕
 売上高 30,768 (△0.7%)
 営業益 △15 〈△64〉
 経常益 145 〈△146〉
 当期益 △1,152 〈510〉
〔2022年3月期予想〕
 売上高 32,000 
 営業益 600
 経常益 600
 当期益 500
 前半は新型コロナの影響で低迷したが、後半は半導体・電子材料関連市況が急回復し、また前半で大きく落ち込んだトナーおよび機能紙関連の需要回復も加わり、挽回した。当期純利益は、塗工紙事業などでの減損損失や、北米でのトナー製造終了に伴う特別損失を計上したため大幅赤字。なお、その他の包括利益で1,612百万円の黒字を計上したため、当期純損失は相殺されて包括利益は766百万円の黒字となった。
○トナー事業…売上高は△22.5%、セグメント損益は△291百万円(前期151百万円)。3Q以降は一部市場で需要回復があったが、前半の低迷が大きく影響した。
○電子材料事業…売上高は△1.4%、セグメント損益は578百万円(前期△5百万円)。利益は固定費抑制などにより増益。
○機能紙事業…売上高は△14.8%、セグメント損益は△370百万円(前期△216百万円)。既存事業の縮小が進む中で新型コロナが重なった。
○セキュリティメディア事業…売上高4,475百万円、セグメント利益318百万円。
○新規開発事業…売上高97百万円、セグメント損益△350百万円。
○その他の事業…売上高+28.0%、セグメント利益+684.5%。
 2022年3月期は、電子材料事業は半導体市場の活況により回復傾向が続く見通し。トナー関係も当面は堅調に推移する見通し。機能紙事業では、セルロースマイクロファイバー製品の量産化を進める。
【紙流通】
■日本紙パルプ商事
〔2021年3月期〕
 売上高 462,922 (△13.4%)
 営業益 8,896 (△18.6%)
 経常益 8,948 (△8.7%)
 当期益 3,649 (△27.8%)
〔2022年3月期予想〕
 営業益 9,800 (+10.2%)
 経常益 9,300 (+3.9%)
 当期益 9,400 (+157.6%)
○国内卸売…売上高△13.7%、経常利益△26.7%。紙は定期雑誌やチラシ、イベントパンフレットが大幅に減少したが、後半にかけて改善の傾向。板紙は通販関連や加工食品向けが堅調で、輸出梱包関連も後半に持直しの動き。
○海外卸売…売上高△14.1%、経常損益△426百万円(前期△763百万円)。コロナ禍で紙需要は大きく落ち込んだ。赤字は、減収に加えのれん償却費の増加が影響。
○製紙および加工…売上高△16.1%、経常利益△23.8%。再生家庭紙で前年度の需要増に対する反動減があった。業務用需要も減少。
○資源および環境…製紙会社の生産減に伴い原料古紙の販売量が減少し売上高は△7.1%。経常利益は、総合リサイクル事業の増収、古紙の売価安定や販管費の減少などにより+190.5%。
○不動産賃貸…売上高△0.4%、経常利益△4.2%。
 2022年3月期は、紙需要の一定の回復、板紙の堅調を見込んだ。当期益は、退職金制度の移行に伴う退職給付制度改定益5,969百万円を計上するため大幅増の見込み。日本紙パルプ商事では21年4月1日より、現役従業員の企業年金制度を、確定給付企業年金制度から企業型確定拠出年金制度および退職一時金制度へ全額移行している。
■国際紙パルプ商事
〔2021年3月期〕
 売上高 430,404 (+12.8%)
 営業益 △9,035 〈1,850〉
 経常益 △12,041 〈2,194〉
 当期益 1,416 (+15.0%)
〔2022年3月期予想〕
 売上高 534,000
 営業益 4,900
 経常益 3,400
 当期益 2,300
 売上総利益は海外子会社取得により増益となったが、香港・中国の取引先で売掛債権の回収遅延が生じて貸倒引当金繰入額116億27百万円を計上した結果、営業・経常損益が赤字化。当期純利益は、保有不動産の売却益を計上したことなどにより増益となった。
○国内拠点紙パルプ等卸売事業…売上高△13.3%、セグメント利益△9.2%。紙はコミックス・学習参考書向けが健闘したものの、チラシなどの需要が減少し、販売量・売上高ともに前年割れ。板紙は、飲料用包装資材向けを中心に段ボール原紙が比較的堅調だったが、インバウンド消失で白板紙の販売が減少し、販売量・売上高は微減。古紙は販売量・売上高ともに微減。
○海外拠点紙パルプ等卸売事業…売上高+97.9%、セグメント損益△10,557百万円(前期179百万円)。買収による子会社増加で販売量・売上高は増加したが、前述の貸倒引当金繰入額計上により、大幅な営業損失となった。
○不動産賃貸事業…売上高+2.9%、セグメント利益+6.6%。
 2022年3月期は、既存事業の業績回復、昨年買収したAntalisS.A.S.の業績が通年で寄与すること、再構築した中国事業の増収などにより、大幅な増収増益を見込んだ。
■平和紙業
〔2021年3月期〕
 売上高 14,611 (△20.5%)
 営業益 8 (△95.4%)
 経常益 △19 〈249〉
 当期益 △34 〈154〉
〔2022年3月期予想〕
 売上高 16,500 (+12.9%)
 営業益 94 (+975.1%)
 経常益 142 〈△19〉
 当期益 93 〈△34〉
 後半は緩やかな回復基調が見られたものの、通期では主力の和洋紙販売が前年実績を下回った。
○和洋紙卸売業…売上高△20.6%、営業損益△15百万円(前期168百万円)。ファンシーペーパーは商印用途や紙製品の販売量が大きく減少し、売上高△22.4%。ファインボードは商印用途や化粧品・和洋菓子などの高級パッケージ向けが伸び悩み、売上高△22.3%。高級印刷紙も商印用途や名刺・封筒などの紙製品需要が減少し、売上高△24.8%。ベーシックペーパーは医薬品包材用途が増加したが、商印用途の需要減退が継続し、売上高△17.9%。技術紙は、医療包材や偽造防止用途が増加、工業品製造用工程紙も堅調だったが、合成紙、耐水撥水性機能紙が伸び悩み、売上高△9.5%。その他(家庭紙、紙加工品、製紙関連資材等)は売上高△11.8%。
○不動産賃貸業…売上高は+1.9%、営業利益は+3.8%。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/21号」より
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