レンゴーは、大興製紙の第三者割当による募集株式を9月1日付で全数引き受け、同社を完全子会化する。
レンゴーはかねて公表していた通り、会社更生手続きを開始した大興製紙の更生計画が裁判所に認可されることを条件に、完全子会社化することで同社と合意書を締結し、経営支援を進めてきた。このほど、更生計画の認可が確定したことから、レンゴーは更生計画の遂行に必要な資金を大興製紙に拠出し、完全子会社化するもの。今後は、早期に更生手続を終結させて同社の経営を再建する。また、これによりレンゴーは、グループ事業の川上にあたるクラフトパルプおよびクラフト紙の製造事業に進出する。
◎子会社化後の大興製紙の概要
▽所在地:静岡県富士市上横割10番地▽資本金:4億5,000万円▽株主:レンゴー100%▽事業:クラフトパルプ、クラフト紙および特殊紙の製造・販売ならびにリサイクル事業▽従業員:191名▽〈参考〉更生手続開始申立て前の売上高:約120億円(2020年3月期)
〔役員陣容=9月1日〕(カッコ内は8月3日現在の役職)▽代取会長・平野公一(レンゴー顧問)▽代取社長・塩川好久(大興製紙代取社長)▽取締役・長谷川英彦(レンゴー経営企画部管掌役員付部長)▽同・前田保(レンゴー経営企画部管掌役員付部長)▽同・鈴木洋右 (大興製紙上席執行役員)▽非常勤取締役・大坪清(レンゴー代取会長兼CEO)▽同・西村修(レンゴーエグゼクティブアドバイザー)▽非常勤監査役・馬場泰博(レンゴー取締役兼副社長執行役員)▽同・長谷川 一郎(レンゴー取締役兼副社長執行役員)
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/6号」より