北越コーポレーションは、2022年6月で新潟工場の2号抄紙機を停機する。同機の生産品種は非塗工印刷用紙、生産能力42,000t/年。
印刷用紙の構造的な需要減にコロナ禍での生活様式の変容が重なり、紙の需要構造は大きく変化している。同社では、新潟・2号抄紙機の停機によって国内需給バランスを適正化すると同時に、新潟、紀州両工場の効率アップを図り、高効率操業とコストダウンを進める。
タイのRO膜支持体工場建設計画を中止
北越コーポレーションは、かねて公表していたタイでの逆浸透膜(RO膜)支持体生産工場建設計画を中止する。
同計画は、新規成長分野への事業拡大の一環として進められていたもので、世界的に拡大するRO膜支持体の需要に対し、長岡工場とタイの新工場でグローバルな供給体制を確立する計画だったが、新型コロナの感染拡大により、タイでもさまざまな規制が行われており、建設計画を予定通り進めることが難しくなったため、中止を決めた。
プライム市場を選択申請
北越コーポレーションは、東京証券取引所が来春に予定している新市場区分への移行に当たり、「プライム市場」を選択し申請することを発表した。同社は先の一次判定で、「プライム市場の上場基準に適合」との通知を受けている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/18号」より