三菱商事グループの三菱商事パッケージングと日本製紙グループの日本紙通商は、両社の板紙事業と担当組織を統合し、2022年4月1日付で新会社(商号未定)を設立する。
産業用紙は、生活必需品として今後も安定的な需要が見込まれる一方、企業の持続的な成長のためには、CO2削減などの環境価値を高めたり、デジタル技術を使った物流改革を実現していく必要がある。それにはバリューチェーン全体の最適化が不可避であり、そこで、川下分野に強い三菱商事パッケージングと川上分野の日本紙通商が事業統合を決めたもの。これにより、単独ではできなかった新しいチャレンジや環境価値の向上、物流改革の実現などを進める。
事業統合に当たっては、三菱商事パッケージングの板紙事業部と日本紙通商の産業用紙部門、および取引を新会社に移管し、これまでの契約関係は新会社に引き継がれる。
【新会社の概要】▽本店:東京都中央区日本橋(三菱商事パッケージング本店所在地)▽資本金:3億1,000万円▽代表者:黒田竜史(予定)▽事業内容:段ボール原紙・製品、クラフト紙、包装資材・製品の販売▽出資比率:三菱商事パッケージング66%、日本紙通商34%
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/25号」より