=5月決算企業の第2四半期=
岡山製紙と小津産業は、2022年5月期第2四半期決算(21年6~11月)を発表した。以下、単位100万円、%表記は対前年同期比。
■岡山製紙(非連結)
〔第2四半期〕
売上高 5,067 (+9.0%)
営業益 423 (+4.8%)
経常益 456 (+5.1%)
当期益 315 (+5.5%)
〔通期予想〕
売上高 9,800 (+4.2 %)
営業益 570 (△30.9%)
経常益 620 (△30.4%)
当期益 434 (△29.6%)
新型コロナの新規感染者数の減少と、それを受けた制限措置の緩和により、経済活動が回復して板紙販売量は増加した。一方、原料の古紙は発生減や東南アジアへの輸出増により、需給がタイト化して仕入価格が上昇、また主燃料のLNGの単価も上昇を続けている。セグメント別の状況は次の通り。
○板紙事業…景気回復を受けて販売量が+11.6%と堅調に推移し、売上高は+9.9%、セグメント利益は+7.5%。
○美粧段ボール事業…主力の青果物向けの減少を通信機器関連品や前年導入したインクジェットデジタルプリンター製品で補い、売上高+3.4%の増収となったものの、設備投資による減価償却費の増加でセグメント利益は△95.8%。
通期予想は2021年7月公表の予想から変更なし。
■小津産業(連結)
〔第2四半期〕
売上高 5,494 (-)
営業益 423 (△13.6%)
経常益 474 (△6.1%)
当期益 389 (+12.6%)
〔通期予想〕
売上高 10,600 (-)
営業益 700 (△19.4%)
経常益 750 (△21.1%)
当期益 520 (△28.2%)
連結子会社アズフィット(家庭紙・日用雑貨)の株式の80%を2021年2月に売却したため、前年とは連結範囲が異なる。また、1Qから「収益認識に関する会計基準」等を適用しており、前年とは会計処理が異なる。これらにより、売上高の前年同期比は未記載とした。
○不織布事業…売上高5,391百万円(前年同期比△1,574百万円)、セグメント利益398百万円(同+57百万円)。エレクトロニクス分野は販売水準、利益面とも前年同期を上回った。メディカル分野は、販売水準は微増、利益面は減少。コスメティック分野は販売水準、利益面ともに増加。グループ各社の状況は、小津(上海)貿易有限公司とディプロは販売水準、利益面ともに前年同期を下回り、日本プラントシーダーは、販売水準は横ばいだったが利益面は増加した。
○家庭紙・日用雑貨事業…アズフィットが連結子会社から持分法適用会社に変わったため、実績計上はなし。なお、前年同期は売上高13,240百万円、セグメント利益124百万円。
○その他の事業(除菌関連、不動産賃貸)…売上高102百万円(前年同期比+50百万円)、セグメント利益23百万円(同±0百万円)。
通期予想は、2021年10月公表の予想から変更なし。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/7号」より