日本製紙が㈱リプロ、萩原工業と共同で取り組む「PakUpcycle」(パックアップサイクル)事業から生まれた「ポリアル含有杭」が、熊本県八代市の八代森林組合で約2,000本採用された。ポリアル含有杭の九州エリアでの採用は初めて。
3社が取り組む「PakUpcycle」は、廃棄物処理されていた飲料用紙パックを再利用して新たな加工を施し、製品化する事業。具体的には、飲料用アルミ付紙パックのリサイクル工程で発生するポリアル(ポリエチレンとアルミニウムの混合物)の用途開発を行っており、その製品化第1弾が、ポリアルを原料に配合した境界杭(ポリアル含有杭)。
八代森林組合が採用したポリアル含有杭は、リプロの「デルタミニ40」にポリアルを配合した境界杭で、宅地や畑周辺の地籍調査に使用されている。
『School POP』が南日本酪農協同で採用
日本製紙が製造販売するストローレス対応学乳容器『School POP』が、宮崎県の南日本酪農協同が供給する学校給食用牛乳の容器として採用された。供給エリアは鹿児島県の薩摩半島の一部地域と大隅半島地域、宮崎県の県西地域で、4月から開始される。これにより、鹿児島県内430校、宮崎県内150校の給食牛乳が『School POP』に切り替わり、年間約2,000万本がその対象となる。
『School POP』は、昨年1月の高知県を皮切りに全国で採用が進み、今回で全国6件目、九州地区では3件目の採用となった。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/21号」より