王子エフテックスは、同社の紙製バリア素材『SILBIO BARRIER』を使用し、ナカバヤシ、三菱ケミカルホールディングスグループ、旭洋、MIB、長瀬産業と共同で食品向けバリア包装材を開発した。
新開発した包装材は袋基材に『SILBIO BARRIER』を採用し、袋の内面には三菱ケミカルの生分解性樹脂『BioPBS』を付与。生分解性包装材でありながら酸素、水蒸気、香気の透過を防ぎ、コーヒー豆などの食品の美味しさを保つことができる。
また一般的なコーヒー豆の袋では、焙煎後の豆から炭酸ガスが発生するため袋の背面などに脱気用のプラスチックバルブを付けて袋内のガス圧力をコントロールしているが、今回の包装材では、MIBと長瀬産業が共同開発した、包装材のシール部分に脱気機構を形成する技術「TiMELESS」を採用し、プラスチックバルブを使わずに脱気できるようになった。
同包装材は、ナカバヤシの環境配慮型製品ブランド『asue』のラインアップとして、夏頃に販売を開始する予定で、コーヒー豆を中心に青果物などの包装材として展開していく。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/6号」より