環境省は、令和4年版の「環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」に、日本の官公庁の白書としては初めて、FSC認証紙を採用した。
環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書の3つの白書は、法律に則ってそれぞれ国会へ提出する年次報告書だが、環境問題の全体像を分かりやすく示すため3つの白書を合わせて編集し、1つの白書としてまとめられている。
令和4年版は、「グリーン社会の実現に向けて変える私たちの地域とライフスタイル~私たちの変革から起こす脱炭素ドミノ~」をテーマに、2030年までを「勝負の10年」として、国内外で「脱炭素ドミノ」を起こしていくために、私たち一人ひとりが当事者であるという意識を持って行動し、脱炭素のみならず、資源循環、分散・自然共生という多角的なアプローチによってグリーン社会の実現を目指していくことを伝える内容となっている。
危機的状況を世界全体で乗り越えるための国際動向を紹介するほか、脱炭素化を図りつつ経済活性化・社会課題の解決を目指す地域づくりや、東日本大震災・原発事故被災地の環境再生取組みの進捗状況なども紹介している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/18号」より