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紙の業界ニュース

2022/08/18

決 算

=紙パ企業の2022年5月期=
 岡山製紙と小津産業は、2022年5月期決算(21年6月~22年5月)を発表した。以下、単位100万円、%表記は対前年度比。
■岡山製紙(非連結)
〔2022年5月期〕
 売上高    10,084    (+7.3%)
 営業益    687    (△16.6%)
 経常益    755    (△15.2%)
 当期益    591    (△4.2%)
〔2023年5月期予想〕
 売上高    10,600    (+5.1%)
 営業益    600     (△12.8%)
 経常益    670    (△11.3%)
 当期益    470    (△20.5%)
 段ボール原紙ほか板紙の国内販売量は前年から大きく回復。また、原料古紙や主燃料であるLNGなどの価格高騰に対応するため、板紙製品の価格改定の浸透に努めた。セグメント別の状況は次の通り。
○板紙事業…売上高+7.0%、セグメント利益△17.6%。板紙需要の持ち直しを受けて販売量が+6.3%と堅調に推移し増収となったものの、原燃料の価格高騰により減益。
○美粧段ボール事業…売上高+9.0%、セグメント損失△12百万円(前年度比+12百万円)。通信機器関連品の堅調ほか、前年導入したIJデジタルプリンター製品の拡販効果もあり、売上高は増加したが、設備投資による減価償却費の増加で赤字となった。
■小津産業(連結)
〔2022年5月期〕
 売上高    10,553    (-)
 営業益    604    (△30.4%)
 経常益    707    (△25.5%)
 当期益    557    (△23.0%)
〔2023年5月期予想〕
 売上高    10,300    (△2.4%)
 営業益    500    (△17.3%)
 経常益    540    (△23.7%)
 当期益    370    (△33.6%)
 アズフィット(家庭紙・日用雑貨子会社)の株式80%を昨春売却し、同社が連結から外れたため、業績に変動が生じている。同社の前年度業績は売上高19,472百万円、営業利益225百万円。また、当1Qから「収益認識に関する会計基準」等を適用しており、前年とは会計処理が異なる。これに伴い、売上高が不織布事業で3,870百万円減少している。このため、売上高の前年度比は記載していない。
○不織布事業…売上高10,340百万円(前年度比△3,970百万円)、セグメント利益550百万円(同△29百万円)。エレクトロニクス分野は、前年に需要が急増したマスクの反動減があるものの、通信機器関連、車載用電子部品などが堅調だったほか、東南アジアの工場稼働率も堅調に推移し、利益面は増加。メディカル分野の利益は微増。コスメティック分野は増益。グループ各社の状況は、小津(上海)貿易有限公司とディプロは減益、日本プラントシーダーは増益。
○家庭紙・日用雑貨事業…アズフィットが持分法適用会社に変わったため実績計上はなし。
○その他の事業(除菌関連、不動産賃貸)…売上高212百万円(前年度比+73百万円)、セグメント利益52百万円(同△7百万円)。
 

株式会社 紙業タイムス社 「Future8/15号」より

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