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紙の業界ニュース

2022/09/01

決 算

=紙パの第1四半期①=
 紙パ関連各社の2023年3月期第1四半期(22年4月~6月)決算の発表が始まった。今号より順不同で紹介していく。以下、連結ベース、単位100万円、%表記は特に記載がない限り対前年同期比、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙】
■王子ホールディングス
〔第1四半期〕
 売上高     399,177    (+16.5%)
 営業益     15,578    (△44.5%)
 経常益     32,992    (△4.6%)
 当期益    23,285    (+13.0%)
〔通期予想〕
 売上高    1,700,000    (+15.6%)
 営業益     105,000    (△12.6%)
 経常益      110,000    (△18.6%)
 当期益      70,000    (△20.0%)
 需要の回復やパルプ市況の上昇、価格修正の実施により、増収となった。海外売上高比率は前年同期を4.5ポイント上回る37.0%。営業利益は、原燃料価格高騰で大きく減益。経常利益は、外貨建債権債務の評価替えによる為替差益を加味した数値。当期純利益は、連結子会社による自社株取得や子会社株式の取得により、非支配株主に帰属する純利益が減少したため増益。
○生活産業資材…売上高+12.2%、営業損失△3億円(前年同期比△89億円)。段ボール原紙・段ボール、白板紙など全体的な需要回復や、価格修正により増収。紙おむつは減収だったが家庭紙は堅調。海外事業も増収。
○機能材…売上高+16.2%、営業利益+11.2%。国内事業、海外事業ともに増収。
○資源環境ビジネス…売上高+36.5%、営業利益+35.4%。パルプ事業は堅調、エネルギー事業は増収。海外事業も増収。
○印刷情報メディア…売上高+10.1%、営業損失△16億円(前年同期比△64億円)。新聞用紙は減少傾向が続いているが、印刷用紙は増収。海外は江蘇王子製紙有限公司で増収。
 通期予想は、5月公表の業績予想から変更なし。
■日本製紙
〔第1四半期〕
 売上高    264,773    (+5.7%)
 営業益    △2,924    〈4,828〉
 経常益    1,227    (△65.3%)
 当期益    △8,197    〈1,871〉
〔通期予想〕
 売上高    1,100,000    (+5.3%)
 営業益     △20,000     〈12,090〉
 経常益     △20,000     〈14,490〉
 当期益     △25,000     〈1,990〉
 主に生活関連事業での売上増や、価格修正などにより増収となった。一方、増収効果を上回る原燃料価格の高騰により営業損失となった。また、外貨建借入金の評価替えにより為替差益3,344百万円を営業外収益に計上したほか、繰延税金資産の一部4,958百万円の取崩しを行い、法人税等調整額に計上している。
○紙・板紙事業…売上高+0.7%、営業損失△2,192百万円(前年同期比△2,357百万円)。新聞用紙は前1Qに地震で抄紙機の一部操業停止があった反動により販売量は前年同期を上回った。印刷・情報用紙の販売量は減少、板紙は前年同期並。価格修正により増収。
○生活関連事業…売上高+9.9%、営業損失△2,624百万円(前年同期比△4,041百万円)。家庭紙はティシュ、トイレ紙が一般向け、業務用ともに販売量が増加。液体用紙容器の販売量も増加。溶解パルプと海外事業は価格修正により増収。
○エネルギー事業…売上高+28.4%、営業損失△333百万円(前年同期比△824百万円)。電力価格の上昇などにより増収。
○木材・建材・土木建設関連事業…売上高+17.5%、営業利益±0.0%。
 通期予想は、5月公表時には未定としていたが、1Qの実績を踏まえ、入手可能な情報に基づき算定した。
■三菱製紙
〔第1四半期〕
 売上高    48,604    (+16.4%)
 営業益    △769    〈△1〉
 経常益    668    (+99.6%)
 当期益    △557    〈△1,161〉
〔通期予想〕
 売上高    200,000     (+9.9%)
 営業益    2,500     〈△248〉
 経常益    3,500    (+78.2%)
 当期益    1,500    (+36.8%)
 製品価格改定、固定費削減、原単位向上の効果はあったものの、原料価格高騰の影響は大きく営業損失となった。経常利益は為替差益1,006百万円の計上などにより増益。また、特別退職金の発生などにより当期純損益は赤字。
○紙素材事業…売上高+17.9%、営業損失△1,811百万円(前年同期比△687百万円)。国内は、販売量は前年並みだったが、価格修正効果で金額は増加。輸出は販売量・金額ともに増加した。欧州子会社は販売量・金額ともに増加。一方、国内・欧州ともに原燃料価格高騰の影響を受け、増収減益となった。
○機能商品事業…売上高+20.2%、営業利益△11.3%。水処理膜支持体、バッテリーセパレータ、テープ原紙の販売は堅調。化粧板原紙、壁紙用裏打紙などは前年割れ。エレクトロニクス関連製品は新規開拓が進み、販売量・金額ともに増加。イメージング関連は前年並み。一方、原燃料価格高騰の影響を受け、増収減益となった。
 通期予想は、5月公表の業績予想から変更なし。
■中越パルプ工業
〔第1四半期〕
 売上高    24,224    (+8.4%)
 営業益    1,105    (+35.7%)
 経常益    1,791    (+77.4%)
 当期益    1,429    (+100.6%)
〔通期予想〕
 売上高    101,000     (+12.1%)
 営業益    1,500     (△36.2%)
 経常益    1,700    (△44.8%)
 当期益    1,100    (△13.3%)
○紙・パルプ製造事業…売上高+6.6%、営業利益+17.9%。新聞用紙は販売量・金額ともに減少。印刷用紙の国内販売は、販売量は減少したが金額は値上げが寄与して増加。包装用紙は半導体不足で自動車関連が盛り上がりに欠け販売量は減少も、金額は増加。特殊紙・板紙・加工品、パルプも販売金額が増加。
○発電事業…売上高+25.2%、営業利益+171.2%。価格改定を行ったことと、ボイラー定期検査がなかったことにより増収増益。
○その他…売上高△3.6%、営業利益+8.3%。文運堂の事業整理で減収となったがコスト低減で増益。
 通期予想は、5月公表の業績予想から変更なし。
【製紙関連】
■レンゴー
〔第1四半期〕
 売上高    200,139    (+10.7%)
 営業益    7,733    (△31.3%)
 経常益    9,116    (△27.8%)
 当期益    6,503    (△47.3%)
〔通期予想〕
 売上高    850,000    (+13.8%)
 営業益     35,000    (+5.2%)
 経常益     38,000    (+3.7%)
 当期益     26,000    (△7.8%)
○板紙・紙加工関連事業…売上高+5.7%、営業利益△44.3%。価格改定により増収となったが、エネルギーと古紙の価格上昇で減益。
○軟包装関連事業…売上高+23.5%、営業利益+9.5%。価格改定と連結子会社増加で増収増益。
○重包装関連事業…売上高+4.0%、営業利益△9.8%。価格改定により増収となったが、原料樹脂価格上昇により減益。
○海外関連事業…売上高+23.5%、営業利益+23.5%。欧州・北米地域の自動車関連が好調で増収増益。
○その他の事業…売上高+6.6%、営業利益△35.7%。
 通期予想は、不確定要素が多いため、5月公表の業績予想を変更していない。
 

株式会社 紙業タイムス社 「Future8/29号」より

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