リンテックは、ラベルの高速印字・貼付が可能なラベリングマシンを『L-VIS(エルビス)II』ブランドで展開しているが、このほど電動モーター駆動の新機種を開発し、『L-VIS II EL』として9月13日から受注を開始した。
ラベリングマシンは一般的に、圧縮したエア(空気)を使用して商品や搬送物にラベルを貼付するため、コンプレッサーと呼ばれる空気圧縮機を必要とするが、設置場所の制約や電力消費量などの点で課題があった。今回、リンテックが開発したL-VIS II ELは、電動モーター駆動によってラベル貼付を行うため、コンプレッサーの設置が困難な小規模スペースなどにおいても、ラベルの自動貼付環境を構築することができ、トータルでの電力消費量の削減にも貢献する。
また同マシンは、圧縮エアを必要としない電動モーター駆動の各種包装機器と連携することで、ラベルの発行や梱包・出荷業務の電動化に加え、コンプレッサーの設置が不要となる。
従来のL-VIS IIと同様、貼付方式として圧着方式を標準ラインアップしているほか、商品などを搬送しながら貼付するのに適したローラープレス方式もオプションで対応。縦長のラベルの貼付といったカスタマイズも可能である。
世界各国で豊富な納入実績を誇る米国・ゼブラテクノロジーズ社製のバーコードプリンタを搭載しており、安定した印字品質を保つことはもちろん、高速印字も実現している。操作性やメンテナンス性の面でも従来機種のノウハウを継承しており、作業者に配慮した装置設計となっている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/3号」より