=岡山製紙=
岡山製紙は、2023年5月期第1四半期決算(22年6~8月。非連結)を発表した。以下、単位100万円、%表記は対前年同期比。
〔第1四半期〕
売上高 2,745 (+8.3%)
営業益 173 (△26.3%)
経常益 206 (△21.2%)
当期益 143 (△21.3%)
〔通期予想〕
売上高 10,600 (+5.1%)
営業益 600 (△12.8%)
経常益 670 (△11.3%)
当期益 470 (△20.5%)
新型コロナ第7波の影響が懸念されたが、段ボール原紙を中心とする板紙の需要は概ね堅調に推移した。原料古紙および主燃料であるLNGの価格が上昇し、利益圧迫が見込まれたため製品価格改定の浸透に努めたが、コスト上昇分をカバーするには至らなかった。セグメント別の状況は次の通り。
○板紙事業…売上高+8.0%、セグメント利益△27.5%。得意先の構成の変化などにより販売量が△3.2%と減少したが、価格改定が一定程度浸透し増収となった。利益は、原燃料価格の高騰により減益。
○美粧段ボール事業…売上高+9.5%、セグメント利益+2.1%。主力の青果物と通信機器関連品が比較的順調に推移したことに加え、インクジェットデジタルプリンター品の販売も拡大して増収増益。
通期予想は、原燃料価格や板紙製品市況の動向が不透明なため、5月発表の業績予想から変更していない。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/17号」より