日本紙パルプ商事のグループ会社で家庭紙・衛生用品などを販売するJPホームサプライは、このほど宮城県気仙沼市に「移動式トイレトレーラー」を納車した。写真は移動式トイレトレーラーの車内。
納車したトイレトレーラーは、タレントのサンドウィッチマンの二人が発起人となった「東北魂義援金」を活用して寄贈されたもので、「温水洗浄便座」「車いす用リフト」「殺菌灯」「凍結防止装置」が完備されている。納車の日には、サンドウィッチマンの二人が2011年3月11日に気仙沼市で被災した際に避難した安波山公園で寄贈式典が開催された。今後、同トイレトレーラーは、安波山の展望駐車場を基地として日常的に使用されるほか、観光イベントなどに出動し、臨時トイレとして活用される予定。
被災地では、清潔で快適、安全・安心なトイレの確保が非常に重要。「移動式トイレトレーラー」は、洋式便座が設置された広い個室4室を配置し、非常時における迅速な利用開始や、長期使用時の衛生環境維持に配慮した各種機能を備え、これまで全国で20台納車されている。JPホームサプライは、「社会課題の解決につながる事業の一環として、今後も移動式トイレトレーラーなど衛生関連設備の販売に取り組んでいく」と述べている。
【移動式トイレトレーラー特設サイト】https://www.jphs.co.jp/toilet_trailer/index.html
コアレックス信栄が「カウネットLoopa」に参加
また、JPグループで再生家庭紙を製造するコアレックス信栄は、カウネットの紙資源リサイクルサービス「カウネットLoopa」(本誌前号既報)に協賛企業として参加した。
コアレックス信栄は、再利用しにくい難再生古紙の原料化など、独自の技術を持つ再生家庭紙メーカー。「カウネットLoopa」で回収された紙資源は、コアレックス信栄の工場でトイレットペーパーの原料として再資源化され、カウネットのプライベートブランド「カウコレ」シリーズの製品として生まれ変わる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/6号」より