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紙の業界ニュース

2023/06/14

=定時総会=各団体が4年ぶりに会場でリアル開催

 新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことを受け、今年は各団体が実質4年ぶりに会場での総会を開催した。以下、要約して紹介する。
<製紙原料業界>
■近畿製紙原料直納商工組合
新理事長に塩瀨宣行氏
 5月17日、大阪市内のホテル日航大阪で第57回通常総会を開催。最初に矢倉義弘理事長(改選前)が次のように挨拶した。
 「当業界は現在、ペーパーレス化の進展という困難な問題に直面している。ネット社会へ移行するにつれ、新聞・雑誌・商業印刷といったグラフィック用途向けの紙需要がどんどん減ってきている。それに伴って、われわれの取り扱う古紙の発生が減少傾向にある。この流れは今後も否応なく進んでいくだろう。
 そうした由々しき事態のもとで、われわれはどう生きていけばよいのか。業界の皆で、その対応策を考えていかなければならない。私が思うに数量の確保もさることながら、利幅の確保が重要だ。古紙の安定供給という使命を果たしていくためには、安定した利幅の確保が不可欠であることを、組合を通じて訴えていく必要があるだろう」
 令和5年度事業計画・収支予算など、上程された議案はすべて拍手で承認された。また任期満了に伴う役員改選とその後の理事会では、新理事長に大和紙料会長の塩瀨宣行氏を選出した。
■関東製紙原料直納商工組合
 5月18日、東京都内のアートホテル日暮里で第60回通常総会を開催。最初に大久保信隆理事長が以下のように挨拶した。
 「古紙業界ではこの1両年の間、中国が輸入禁止に踏み切ったものの、懸念された余剰時代の再来もなく、古紙は東南アジアのマーケットへ輸出先が広がり、同時に日本産の段ボール原紙も輸出が増えた。関東商組が集計している、32社の裾物古紙3品種の在庫率は昨年7月末時点で11.4%と最低の水準だった。
 振り返ってみると、昨年は基調として大変よく、スムーズな経営ができたのではないか。紙の生産は今後も少しずつ減っていくと思うが、板紙は増える。日本の製紙産業における古紙の利用率は65%に達し、主原料のポジションにある。IT社会の本格的な到来で古紙の発生量は減っていくが、われわれは循環型社会経済システムの担い手として組合活動をしっかり行い、不確実性の時代に対応できるスピード感のある経営をしていく必要がある。
 今年度こそ、古紙の持ち去り問題に決着を付けたい。また10月からはインボイス制度も始まる。さらに物流2024年問題への対応も喫緊の課題だ。加えてSDGsの取組みが持続的に求められるなど、諸問題が山積している。組合員の皆さんと一緒に、この山を乗り越えていければと思う」
■東京都製紙原料協同組合
 5月22日、都内において第67回通常総会・永年勤続従業員表彰式、懇親会が執り行われた。冒頭、上田晴健理事長は次のように挨拶。
 「総会は、コロナ禍ということで丸3年間開催できなかったが、4年ぶりに開催できたことで安堵した。コロナ禍により、わが業界にとっては逆風というかマイナスの風が吹き、特に組合員企業の主戦場である商業印刷や出版物が大幅にシュリンクした。直納・集荷の双方が大変な思いの中で業務に取り組まれたと思われる。当組合としては、発生する問題に対して改善するための場を提供できたらよいと思っている」
 本年は役員改選の年に当たり、一部で新任役員・理事が選出。そのほかは重任となった。
【新任役員】▽常任理事(新任)・笹田康平〈㈱日栄紙業〉
【新任理事】▽理事(新任)・庄司紀昭〈庄司〉▽同・近藤清司〈近藤作一商店〉▽同・田中淳一〈赤松商店〉▽同・新井遼一〈新井紙材〉▽同・工藤嗣人〈工藤商店〉▽同・皆川英章〈皆川商事〉
<紙流通業界>
■家庭紙2団体
 5月24日、都内において全国家庭紙同業会連合会(家同連、紺野正弘理事長)および東京紙商家庭紙同業会(東家同、同)の家庭紙2団体による合同定時総会が開催。また、家同連と日本家庭紙工業会(日家工、小川満会長)による家庭紙製販合同懇談会・懇親会が併催された。冒頭では、紺野理事長が次のように挨拶した。
 「家同連は昭和53年5月に第1回総会を開催し、本年で45年を迎え、理事長も私で9代目となる。さて、昨年はまだコロナ禍であり、2月にはロシアによるウクライナ侵攻などもあった。私自身、戦中の生まれで自分が生きている間に戦争など起こるはずがないと思っていたのだが、現実には先のウクライナ侵攻の影響が世界的に拡大している。今回、これほど大きな戦争になるとは正直思わなかった。
 家庭紙業界は有事になると非常に大事にされる業種であるが、平和時には忘れられてしまう。それでも、45年間にわたり継続してきたことを思えば、これから先も継続していかないと困る。今後も一致団結して家庭紙の価値を上げないと利益は確保できないことから、会員全員が知恵を絞り、メーカー・卸商それぞれの長所を引き出し、よい方向へ歩んでいきたい」
 本年は2団体とも役員改選年となり、協議の結果、全員が重任された。役員陣容は次記の通り(◎は東家同兼任)。
【役員陣容=家同連】▽理事長・紺野正弘氏〈正和〉◎▽副理事長・滝口斉(あらた北海道支社)▽同・中屋眞人〈アズフィット〉◎▽同・久松豊明(ダイコク)▽同・林裕之(アスト)▽同・藤井章生(レイメイ藤井)
 

株式会社 紙業タイムス社 「Future6/12号」より

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