=紙パの2023年3月期③=
前号に続き、紙パ関連各社の2023年3月期(22年4月~23年3月)決算を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、%表記は対前年度比。
【製紙】
■特種東海製紙
〔2023年3月期〕
売上高 84,130 (+4.2%)
営業益 1,640 (△61.2%)
経常益 4,058 (△29.2%)
当期益 4,130 (△21.3%)
〔2024年3月期予想〕
売上高 90,000 (+7.0%)
営業益 3,000 (+82.8%)
経常益 6,000 (+47.8%)
当期益 4,000 (△3.2%)
○産業素材事業…売上高+10.5%、営業利益△15.3%。段ボール原紙とクラフト紙は販売が堅調に推移。
○特殊素材事業…売上高△2.9%、営業利益△74.2%。特殊印刷用紙の売上は前年並を確保。特殊機能紙は減収。利益はパルプ・燃料の価格高騰で減益。
○生活商品事業…売上高+3.0%、営業損失△139百万円(前年度比△713百万円)。価格改定により増収も、利益は原燃料高で減益。
○環境関連事業…売上高+4.0%、営業利益84百万円(前年同期比+82百万円)。
【製紙関連】
■レンゴー
〔2023年3月期〕
売上高 846,080 (+13.3%)
営業益 25,957 (△22.0%)
経常益 28,682 (△21.7%)
当期益 20,425 (△27.5%)
〔2024年3月期予想〕
売上高 930,000 (+9.9%)
営業益 47,000 (+81.1%)
経常益 49,000 (+70.8%)
当期益 32,000 (+56.7%)
○板紙・紙加工関連事業…売上高+7.8%、営業利益△36.8%。価格改定により増収となったが、エネルギーと古紙の価格上昇で減益。板紙製品の生産量は、内需鈍化と輸出の低調で△2.4%。段ボール製品の生産量は段ボールが△0.5%、段ボール箱が+0.4%。
○軟包装関連事業…売上高+22.9%、営業利益+44.7%。価格改定と連結子会社増加で増収増益。
○重包装関連事業…売上高+6.3%、営業利益△30.7%。価格改定で増収も、原料価格上昇で減益。
○海外関連事業…売上高+31.5%、営業利益+23.1%。子会社増加や欧州での価格改定により増収増益。
○その他の事業…売上高+0.4%、営業利益△31.5%。
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/12号」より