日本製紙連合会が集計した2023年7月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△7.4％の167.5万tで、11ヵ月連続のマイナスとなった。以下、％表記は前年同月比。
　国内出荷のうち、紙は△9.3％の77.9万t、板紙は△5.8％の89.5万t。用途別では、グラフィック用紙（新聞用紙＋印刷・情報用紙）が△10.8％の54.3万tで18ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙（包装用紙＋段ボール原紙＋紙器用板紙＋雑種紙＋その他の板紙）は△6.3％の98.8万tで10ヵ月連続のマイナス。主要品種はすべてマイナスだった。
　紙・板紙のメーカー輸出は△31.5％の10.4万tで10ヵ月連続のマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に東南アジア、北米向けが減少して△24.3％の2.0万tとなり、13ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に東南アジア、東アジア向けが減少して△33.2％の8.4万tとなり、10ヵ月連続のマイナス。
　紙・板紙の在庫は前月比＋2.0万tの192.8万tで2ヵ月ぶりの増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷・情報用紙が増加して同＋1.6万tの77.1万tとなり、2ヵ月ぶりの増加。パッケージング用紙は段ボール原紙、包装用紙が増加して同＋0.2万tの105.7万tとなり、2ヵ月ぶりの増加。衛生用紙は同＋0.2万tの10.0万tで7ヵ月連続の増加。
〔主要品種の動向〕
＊新聞用紙…国内出荷は△10.5％の13.9万tで26ヵ月連続のマイナス。
＊印刷・情報用紙…国内出荷は△10.9％の40.3万tで11ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△24.3％の2.0万tで13ヵ月連続のマイナス。
＊包装用紙…国内出荷は△12.1％の4.9万tで8ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△24.2％の1.1万tで8ヵ月連続のマイナス。
＊段ボール原紙…国内出荷は△5.8％の73.1万tで2ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△36.4％の6.0万tで10ヵ月連続マイナス。
＊白板紙…国内出荷は△4.1％の10.8万tで2ヵ月連続のマイナス。
＊衛生用紙…国内出荷は△1.6％の14.4万tで2ヵ月連続のマイナス。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future9/11号」より