紙の博物館(東京・王子)は、9月16日(土)~12月17日(日)の会期で、企画展「抄紙会社150年洋紙発祥の地・王子」を開催中。
「抄紙会社」は1873年、近代日本経済の父として知られる渋沢栄一の提唱により、日本初の近代的洋紙製造会社として設立された。現在の王子HD、日本製紙のルーツでもある。東京・王子に工場が開業し、これをきっかけに王子地域は東京の一大工業地帯として発展していく。 抄紙会社は、後に王子製紙王子工場となったが、太平洋戦争末期の1945年に空襲を受け、その後廃止された。企画展では、抄紙会社の歩みと、東京・王子の工場跡地が洋紙発祥の地として受け継がれた歴史を紐解く。
展示は、①製紙業に選ばれし地・王子、②抄紙会社開業と天皇行幸、③木材への原料転換と王子工場、④王子工場から「洋紙発祥之地」へ、⑤エピローグ~渋沢栄一が見守った工場風景の5ブロックで構成。また、付帯イベントとして「抄紙会社150年展ミュージアムトーク」(10/9)、「学芸員と歩く 紙の工場跡地」(10/28)、「記念講演会」(11/3、11/23)などを予定している。
【紙の博物館】▽東京都北区王子1-1-3(飛鳥山公園内)▽https://papermuseum.jp/▽開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)▽休館日:月曜(祝日開館)、9/19、9/20、9/26、10/10、10/11、11/7、11/24、12/7▽入館料:一般400円、小中高200円(障がい者割引あり)
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/11号」より