王子ネピアはこのほど、独自の環境ラベル「ネピア環境マーク」を制定した。
ネピア環境マークは、同社の地球温暖化に対する取組みの理解促進を図るために作られた。木を抽象化して描き、一塊とすることで森を表現、これを円形に配置して地球を想起させるデザインとしている。環境に配慮していることが、商品購入時に一目で分かるよう、マークを商品に表記し、ネピアの環境への取組みと「森の力」をアピールしていく。
王子ネピアは、業界に先駆けて2011年、主要商品にFSC認証紙を採用し、17年には家庭紙業界で唯一WWFジャパンと提携、20年にバイオマスインキ、23年にはバイオマスフィルムを採用するなど、さまざまな環境配慮への取組みを実施してきた。今後は、原材料、包装材、商品規格のすべてで環境に配慮した商品づくりを推進していく。
「環境配慮を意識させる」企業ランキングで首位に
日経BPコンサルティングが行った「企業メッセージ調査2023」で、王子ネピアの企業メッセージ「森を守ることは私たちの未来を守ることにつながる」が、「環境への配慮を意識させる」のランキングで首位を獲得した。また、「メッセージ好感度上位ランキング」では3位、「ビジョンがあるトップ20」でも8位となった。
「企業メッセージ調査2023」は、日経BPコンサルティングが9月に発行・発売した調査結果報告書。「企業が発信する企業メッセージに関する調査」を全国の一般生活者を対象に実施し、その結果をまとめたもので、今回で18回目となる。国内327社の企業メッセージ420件について、認知率、理解度、好感度のほか、17項目のイメージなどの観点から、一般生活者が評価している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/30号」より