王子ホールディングスは、高知県の木屋ヶ内(こやがうち)社有林でのヤイロチョウをはじめとした希少野生動植物の保全活動が環境省に認められ、同社有林が「令和5年度前期自然共生サイト」に認定された。ヤイロチョウは環境省レッドリスト「絶滅危惧ⅠB類」に指定されている。
自然共生サイトとは、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている」として国が認定している区域。認定区域は、保護地域との重複を除き、「OECM」として国際データベースに登録される。
■木屋ヶ内社有林での取組み
【活動場所】高知県高岡郡四万十町木屋ヶ内社有林(259ha)
【活動概要】生態系トラスト協会の調査の結果、木屋ヶ内社有林内にヤイロチョウが生息していることが判明。生息環境を保全するため、王子HDは2016年に協会と「ヤイロチョウ保護協定」を締結し、以降、調査利用を主目的とした歩道敷設の支援、自治体・ステークホルダーとの意見交換、情報発信の場の提供などを行っている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/30号」より