山陽製紙が展開する不用コピー用紙のアップサイクルサービス「PELP!」(ペルプ)が、自治体として初めて泉南市に導入された。昨秋から不用コピー用紙の回収をスタートし、オリジナルのメモ帳に再生している。メモ帳は、泉南市立文化ホールで開催された「二十歳のつどい」や、市内の小中学校で配布された。
泉南市では1ヵ月約30~40万枚のコピー用紙を使用しており、これまでも使用済の紙は地元企業を通じてトイレットペーパーなどにリサイクルしてきた。今回は市民生活環境部産業振興課が、消費者相談窓口としてエシカル消費について市民に伝えたいと考えたことから、ペルプの導入が決まった。エシカル消費について知ってもらうきっかけとなるアイテムとして、市民へ配布するメモ帳をペルプを用いて作成したもの。
山陽製紙は、今回の循環モデルを泉南市から大阪府、ひいては全国に広げるため、製紙原料商や印刷・製紙会社との協業を進めたいとしている。
Francfrancもペルプ導入 緩衝材へアップサイクル
また「PELP!」は、インテリアショップ「Francfranc」(フランフラン)でも導入された。
山陽製紙はFrancfrancのオフィスで出た不用コピー用紙を回収し、Francfrancらしいピンク色のオリジナル再生紙製緩衝材を制作、この緩衝材は全国のFrancfranc店舗で順次、利用開始されている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/5号」より